1月28日(火) 、晴れのち曇り 泉佐野市から紀の川市 74.75キロ
今朝は雨の予報でしたが、なんと晴れています。元気100倍です。
そして今日走った道は変化に富んでいて楽しく走れました。
宿のある泉佐野市のはずれまでくると左右に視界が開けます。その向こうに低い山並みが見渡せました。
そして海岸線に出ると多くの船が大阪湾に浮かんでいるのが見えました。
ただ、海岸線の道路に出ようとしたとき、遊園地に入るような回転式の車止めがあって入れません。別なところから入ろうとしたら今度はポールの車止めがしてあります。
間隔が狭くて荷物があると通れないので、自転車にまたがったままバッグを外そうとしたら、バランスが崩れて自転車が倒れました。
その時自転車を押さえようとして、骨折している左肘をぶつけて痛い思いをしました。
さらに自転車のサイクルコンピューターがすっとんだのでよく見たら、ブラケットが割れていました。救急絆創膏で留めて応急処置です。
海沿いの道を進んでいると、ちょっとおっかない道に出ました。崖から張り出していて、時々波しぶきがザブンとかかる道でした。
そこを中学生が、授業なのか10数人でランニングをしていて、先生が途中のタイムを告げています。生徒は波しぶきをあまり気にしていないようでした。
そこから和歌山市に抜ける道路は久しぶりに山の中の峠です。
和歌山市に入ると、左手すぐのところに和歌山城が見えました。
城の公園に入って城を見上げながら自転車を押して歩きます。するとランニングをしていて汗をかいたお嬢さんが話しかけてきました。
「どこから出発されたんですか」
神奈川県と答えると、
「和歌山まで自転車で走って来られたのですか、凄いですね」
「テントで寝たりするんですか」
「半々かな、テントで寝たり宿に泊まったり」
「今日はどうなんですか」
「予報が雨だったので今日は宿」
なんだか自転車旅にとても興味があるようでした。彼女はこれから向かう紀の川の近くに住んでいて、城の周りを走りたくなって車でやって来たとのことです。
そのあと紀三井寺に行って芭蕉句碑(全く読めず)と芭蕉像をみました。
今日の宿に向かおうと紀の川沿いの道に出る途中、信号で停止している車の中から声がしました。脇を通り過ぎてから、あれは応援してくれたのかなと思い、振り返りながらゆっくり走っていると、
「がんばってやー」
と運転している男性が叫んで走り去って行きました。もちろん手を振って応えました。
宿を目指して紀の川の右岸沿いの道を遡行していきます。左岸には、少し離れて低い山並みが続いています。そして山の稜線にはふうわりとガスがゆっくり動いていました。
では、このへんで。