Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

近くて遠い山 【皇海山、そして至仏山】その1

ゴールデンウィークに西吾妻山と磐梯山に登ってきた。

そして次の休日。

この勢いのまま登れそうな山はないかと日本百名山のガイドブックを調べる。

すると、バイクで行けて歩行時間の短い山が見つかった。

それは群馬県と栃木県の県境にある皇海山。

ところが・・・

 

スーパーカブでキャンプ場まで

ガイドブックで調べて候補に上がったのが皇海山だ。

皇海橋を起点にして往復で約5時間半。

しかし、皇海橋までの栗原川林道は道幅が狭く、落石などで路面状況が悪いと紹介されている。ただ、道幅に関してはバイクなので問題ない。

急いで近くのキャンプ場を予約した。皇海山フォレストキャンプ場というところだ。

Googleマップで調べると、距離は約190キロ。平塚からはほぼ真北に向かって直線的に走っていく。時間は4時間半から8時間と大きく幅がある。

 

当日は、長い方の時間だった場合を想定し、余裕を見て7時20分に出発した。GWの翌週ということもあるのか道路は空いていた。ちょっと早く着きすぎそうな感じだったので、長い休憩を入れてのんびりと走っていく。

 

今回の登山の予定は、林道に一番近いキャンプ場に泊まり、翌朝、皇海橋までバイクで向かう。そして皇海山を往復して同じルートで帰るというもの。

 

午後4時少し前、キャンプ場に到着。樹木で区画が仕切られた静かな場所をあてがわれた。今回持ってきたテントはモンベルのムーンライトⅡ型(旧型)。しばらくぶりの設営だったが、ポールは全て繋がっていて、ほおっておいてもおおかた繋がる。あとはインナーテントを引っ掛けるだけなので問題なく設営完了。キャンプ場からは武尊山がよく見えた。

 

とくにキャンプを楽しむ道具も持ってきていなかったので、スマホでブログの下書きをしてあとは睡眠不足の解消。

 

6時頃目が覚めて夕食の準備。合わせて持ってきた焼酎を地元の美味しい水で割っていただく。夕食はお湯を注ぐだけのカレー飯。

 

日が落ちると冷えてきたのでダウンの上下を着る。歯磨きを終えてマットに横になる。今回は試しにダウンの上下のまま、そしてテントの入り口をメッシュにして寝てみた。すると深夜に寒くなり、結局寝袋に入って寝た。

 

 

栗原川林道

翌朝、他のキャンパーが起き出す前に起きて朝食。皆がモーニングコーヒーを飲む頃にはテントを撤収してバイクのエンジンをかけた。

 

キャンプ場を後にする前にゴミ捨て場にゴミを捨てようとした。ところがその場所がわからない。うろうろと探し回った挙句、ようやくその場所が英語で書かれていることに気がついた。「garbage」。「ゴミ」という文字ばかりを探していたのであった。

 

林道への入り口はキャンプ場からはすぐだった。落石がゴロゴロとしている。そしてところどころじゃり道になった。スーパーカブのタイヤがだいぶすり減ってきているのでパンクしないように慎重に走る。

 

林道の途中に通行止めの看板が目に入った。むむむ、嫌な予感。そこからしばらくは問題なく進めた。やがて林道脇に車が数台止められているところにきた。どうやらここまでらしい。

 

「しかたがない。ここから歩いていくか」と、登山の身支度を整える。ところが・・・

 

通常、車止めの脇に人が通れる通路が設けられている。それがない。そこはゲートではなく、完全に封鎖されていた。その横には「立ち入り禁止」と赤字で大きく書かれた看板が立っており、そのいちばん下には「皇海橋の登山口からの入山はできません」と書かれていた。

 

ああ、今回はすべてガイドブックに頼って計画した。ちゃんと直近の状況を調べておかないといけないと反省。しかたがない、帰ろう。そう思って林道を引き返した。

ところが林道入り口まで戻ってきて気が変わった。近くの山で登れそうな山はないか。

 

 

尾瀬を歩く

他にこの付近の山の地図は持ってきていない。あるのはスマホとGPSのガーミン。だから一度登った山がいい。そうして考えた時に真っ先に思い浮かんだのが日光白根山。ロープウェイを使えば楽に登れるはずだ。

 

そうして白根山登山口に向かって走っていく。すると左手の標識に武尊山の文字が見えた。いや、やっぱり武尊の方がいいか。

 

コンビニがあったのでそこに立ち寄る。朝食が雑炊だったのでもう腹が空いてきた。コーヒーも飲みたい。

 

駐車場で休憩し、スマホで付近の山を調べる。そして遠い昔に登った山が気になった。あれは40年くらい前のことだった。その名は至仏山。ここから鳩待峠まではわずかな距離だ。よし、そこに行こうと決めた。

 

少し走ると再びコンビニ。こんどはヤマザキのやつだ。そこで閃いて昼食の時間を節約するためにパンとおにぎりを買った。

 

戸倉から左折して鳩待峠方面に向かう。すると交通規制の看板が目に入った。そうだった。昔入山する時も小型のバスに乗り換えたことを思い出した。そしてそこは第2駐車場で閉鎖されていて、バス乗り場へは下だと案内が書かれていた。さっき左折したところまで戻ると反対側に第一駐車場がありそのとなりがバス乗り場だった。

 

行ってみると、マイクロバスが待機していてすぐに出発できるという。券売機で乗車券(1300円)を買って車に乗り込む。戸倉から鳩待峠までは約20分だった。

 

こうして9時20分頃に鳩待峠駐車場に到着。そこから数分歩くと鳩待峠の休憩所である。

 

見るものが新しく、当時の記憶はまったくなかった。けれど40数年ぶりにやってきたという感慨を感じていた。

 

 

’83尾瀬散策 【至仏山登山 その1】 - Hakuto-日記

’83尾瀬散策 【至仏山登山 その2】 - Hakuto-日記

 

ところがである。鳩待峠から至仏山に登る登山道の方へ向かうとそこにはロープが張られ通行止めとなっていた。期間は5月7日から6月21日。しかしこのときよく読んでおらず、山の鼻からのルートも閉鎖されていることには気づかなかった。

 

このときは、山の鼻から至仏山への往復はできるものだと思っていた。だから、山の鼻へ向かいながら、左手に優雅に聳え立つ至仏山をうっとり眺めながら木道を歩いて行った。

至仏山に見惚れながら

新しくなった木道もあちらこちらに

今年はもう水芭蕉が咲いている

尾瀬に来た!

30分ほど歩いて10時頃に山の鼻に到着。ここで再び注意書きを読んで登山できそうもないことを知る。それでも諦めきれずに山小屋の人に確認させてもらった。答えは当然登山禁止。ただ今年は雪解けが早く、いつもよりも早く入山禁止となったという情報をいただいた。

ここですっぱりと気持ちを切り替えて、せっかく来たのだから、尾瀬ヶ原を楽しむことに決めた。昔歩いた時と反対コースを進む。あの時は至仏山を眺めながら歩いていたが、今回は燧ヶ岳を眺めながら歩く。登山者も少ない方なのだろう。割と自由気ままに歩くことができた。

山の鼻から尾瀬ヶ原に向かう

燧ヶ岳を正面に見ながら

至仏山よ、さようなら

だんだん燧が近づいてくる

燧ヶ岳の裾野に会津駒ヶ岳が見える

リュウキンカ

木道の間に生えている花を眺め、水がこんこんと湧き出している流出口を眺め(底には魚が泳いでいた)、休憩所で休憩し、燧ヶ岳と至仏山を眺め、尾瀬ヶ原を満喫して龍宮小屋の手前から富士見峠方面に向かった。

 

次回に続く。

 

 

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