(このブログ、2月4日に予約投稿するつもりでしたが、手違いで公開されていなかったので、遅ればせながら公開します。)
今日は立春。
でも実際は少しずつ春になっていく。
先日の2月1日、昼過ぎからかなり強い風が吹いた。
「春一番」か。
いや、春一番は立春以降に吹く風。
けれど植物は春の訪れを知らせてくれている。
森林公園の蝋梅
2月1日、いいお天気だったので七沢森林公園に行ってみた。
管理事務所に通じる木製の通路を歩いていくと、両側に蝋梅が薄い黄色の花をつけていた。
まだ、満開にはなっておらず、蕾がたくさんついていた。
満開もいいけれど、これから満開になるという状態もいい。
蕾がこれからどんどんと膨らんで香を放ちながら花びらを広げていく。その期待を思い描くと気持ちが明るくなっていく。
そして開いたその淡色の花は、空を見上げたときに暗く見えないところがいい。
あのうすクリームの色は晴天の青空に実によく映えるのである。
ところが、この木製の通路からは蝋梅を見下ろす形になる。
花の向こうの背景に公衆電話が見えたりする。
うーん。いまいち。
やはり蝋梅は見上げるに限るなと思うのである。
春はすぐそこまで
さらに奥に行き、峠まで山を登っていくつもりだったが、ロープが貼られて通行止めになっていた。
倒木のため危険なのだそうだ。
そういえば、なにやら上の方で機械の動くような音がしている。
引き返して別なルートを通って歩いていくことにする。
道路を渡り、少し登って道路を跨ぐ橋を通ってふたたびこちら側にきた。
ここから細い山道になる。
そういえば、この道を通るのは初めてだ。
ここは里山だ。だが、里山だからといってばかにはできない。
もし、滑落して動けなくなったら助けを呼ばなければならない。
近くに人がいないときは、携帯電話で助けを呼ばないかぎり誰も助けに来てはくれない。
この冬の寒い時期は命にも関わる。
そんなことを考えさせるような寂しい小道というか登山道だった。
今日はこの里山でお昼にしようとコンビニでおにぎりを買ってきた。
少し登るとちょっと開けた場所に出た。
しかし、座って昼を食べられそうな適当な場所が見当たらない。
そこで、さらに上に登っていく。
すると展望のいい広場があり、中心にテーブルとベンチ、その周りに4つのベンチが配されていた。「ななさわの丘」と書かれた板が立っている。
一人の女性がテーブルのところに座り、双眼鏡を構えていた。
隅のベンチで食べようかと思っていたら、その女性は向こうへ行ってしまった。
そこで、そのテーブルでおにぎりを食べ始める。
そこからは正面に大山が見え、その裾野の街並みがよく見渡せる。最高の眺めだ。
おにぎりをかじりながらゆっくり眺めていると、火の見櫓が高台にあるのが見えた。そこからだとあたり一体がよく見渡せそうだ。
また、大山からの斜面の最後のところに立っているリハビリテーション病院が見えた。
斜面を削ったところに立っていて、普段は見えない病院全体がまるっとくっきり見えている。
普段は見えないところがみえてしまうとなんだか恥ずかしそうに感じてしまうの自分だけだろうか。
冬は空気が澄んでいて遠くまでよく見えることや、紅葉樹の葉が落ちていて視界が広いのは気持ちがいい。
そうやってのんびりしていたら、風が出てきた。
今日はランチのみ。午後は仕事だ。
同じ道を引き返す。上空の風が木々を揺らす。
すると、上空でバキン、ガサガサといって脇に大きな枝が落ちてきた。危ない。
幸い2、3メートルは離れていたのでよかったが、あれが落ちてきて頭にでも当たったら大変だ。
なるほど、さっきの倒木による通行止めも、強風によって古くなった木が倒れたのかもしれない。
ちなみに春一番のような風だったので調べてみると、春一番とは立春から春分までの間に吹く暖かい南寄りの風で、広い範囲で吹くものを言うのだそうだ。
夕方は、地を這う風が砂を巻き上げてさらに強い風が吹いた。
またどこかで木が倒れなかっただろうか。
では、このへんで
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