先日、天城山登山では前泊でキャンプをしました。
このときに役に立ったのがタープ。
それもタープにもなるというポンチョでした。
今回はこのポンチョタープを買おうと思った理由とその実力についてご紹介したいと思います。
この記事がツェルトで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ツェルトってあれば安心だけど
登山をするときに、それがたとえ日帰りでも、ツェルトを持っていくことが推奨されています。
それは、万一遭難した時に備えてということです。
山の中で一晩過ごしたり、雨や寒さをしのいでくれるツェルトという簡易テントがあるかないかで生死が分かれる場合があるからです。
ただ、一口にツェルトといってもテントと変わりないものからポンチョとして使うことができるものなど様々なものがあります。
もちろん、テントになるものがあればいうことはありません。けれど、そのぶん重くもなります。
それに、お守りとして持っていくのなら、できるだけ軽い方が嬉しいものです。
ツェルトメーカー
ツェルトメーカーで有名なのは、モンベル、アライテント、ファイントラックなどでしょうか。
テントタイプはどこも似たり寄ったりです。細部に違いがあるといった感じでしょうか。
工夫があって面白いのは、非常に簡易的なツェルトです。
たとえばアライテント。
こちらにはビバークツェルトというものがあり、それにはソロとデュオがあります。
ソロは「ポンチョのように使うことも可能」と公式サイトに書かれています。重さは105gです。
デュオは二人並んで上から被り、頭を出すことが可能です。最大3人被ることができるとのことで、重さは150gです。
ファイントラックには、ピコシェルターという商品があります。
こちらもポンチョとしても使え、大きさはビバークツェルト デュオとほぼ同サイズで重さは120gです。
モンベルにはポンチョや簡易テントとして使用できるカモワッチテンチョというものがあります。こちらはちょっと重くて590g。
このように、簡易タイプはポンチョになるという共通した特徴があります。
それならポンチョだってツェルトの代わりになるんじゃないかと考えました。
それで調べると、oxtos(オクトス) タフ ツェルトポンチョという、どちらかというとポンチョとしての機能をちゃんと持たせたものを見つけました。
こうやってどんどん調べていくと、ただのポンチョだって非常時にはちゃんと夜露を凌げて風も避けられるのではないかと思うようになりました。
そうやってポンチョメインで調べていくと、タープにもなるポンチョというのを発見しました。
そういえば、タープだけで寝ている人だっているじゃないか。
ポンチョになってタープにもなるのって最強ではないのか。そんなふうに思うようになりました。
ポンチョタープ
タープにもなるポンチョを調べるといろいろありました。
けれど、お守りなのだからできるだけ軽量なほうがいい。
そこで候補に上がったのが、
イスカ(ISUKA) ウルトラライト ベーシックポンチョ
と
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット) ウルトラSIL ナノタープポンチョ
前者は240g(本体200g)で後者は230gでその差は10g。
そしてポンチョとして広げた時の大きさは、220(着用時前105、後115)X135cmに対して265×145cmとSEA TO SUMMITの方が大きい。
SEA TO SUMMITにはナイロンタープポンチョという商品もありますが、こちらは137cm×253cm、400gと少し小さくて重い。
ウルトラSIL ナノタープポンチョ
イスカのウルトラライト ベーシックポンチョとSEA TO SUMMITのウルトラSIL ナノタープポンチョのどちらとも甲乙つけ難く、迷いにまよって購入したのが後者。
これまでポンチョとして使用し、テントのフライシート(テントポールを忘れたため)兼前室として使用しました(その時の様子は以下のブログに書いています)。
ポンチョとして、またタープをツェルトとした場合の張り方を試行錯誤してみたのでその使用感をお伝えしようと思います。
ポンチョとして
ポンチョとして「非常に良くできているなあ」というのが使ってみて思ったこと。
その理由は、左右がホック留めなので、腕の出し入れが自由であること。
簡易テントよりのポンチョでは、無駄になる部分が生じて不恰好になることが否めないが、ナノタープポンチョはスッキリして見えるところがいい。
また、フード部分にツバがついているので雨が直接目に入りにくい。
以上が大きな特徴ですが、さらには収納時は非常にコンパクトになるのがとてもすばらしい。
シェルターとして
広げた時の形が長方形となるのでタープとして張る時の自由度があります。
それに、四隅だけでなく中間にもループがついているのでさらに工夫することで居住性を高めることが可能です。
張り方は様々な方法がありますが、以下のように張って、居住性などを調べてみました。
その結果、簡易テントというよりもシェルターといったほうがピッタリなものになりました。
シェルターとしてはこの形が横になれて居住性もいい。
寝るにはいいが、片側を少しあげないと出入りが大変。
潜水艦型。ただじっとしていたいときに。
最後に
ツェルトをただお守りとして持っているだけではもったいない。
そう思ったことから、ポンチョタープに行きつきました。
ポンチョは昔、ビニール製のものを使っていたことがあり、その後車のトランクのシートとして長い間使っていました。
四角いのって応用が効くのです。
また、最近はソロテントで登山に出掛けていますが、前室が欲しいと思うことがあります。
だから、積極的にポンチョタープを活用しようと考えています。
このまえの天城山のときに試してみようと思ったのですが、テントポールを忘れてしまい、前室としての張り方はまだ定まっていません。
なお、日帰り登山で雨予報がない時など、雨具を置いてポンチョタープを持っていくというのもありだと思います。
登山に対する考え方は様々だと思いますが、こんなふうな考え方もあるということが参考になればうれしです。
では、このへんで
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