Hakuto-日記

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九州五山巡り 四山目 【霧島山】

新燃岳火口と高千穂峰

3日目は、えびの市のビジネスホテルに泊まった。

朝食がついていて6時から開始とのことなので、翌朝レストランに立ち寄ってから出発。

実はもっと早く出発しようかと考えていたため、前日に巻き寿司の弁当を買ってきていた。

消費期限があるため、これを食べてからレストランに行く。

朝もバイキング形式で種類も豊富にあった。

もっと食べたかったなあという思いを残してえびの高原に向かう。

なかなか割安な良いホテルであった。

challe.info

 

4日目、霧島山に登る

 

11月5日午前7時、えびの高原に車を停め、霧島山の韓国岳(からくにだけ)に向けて登山を開始する。

 

舗装された道路から遊歩道に入り、遊歩道から登山道に入る。するとそこは松林。両側はロープで仕切られて登山道しか歩けないようになっていた。

 

 

途中から石の階段を上っていく。少し上ると噴煙の立ち上っているところが下に見えた。左手にはえびの高原駐車場が見える。いい眺めだ。遠くの山々も連なって見える。

 

平らな山は甑岳(こしきだけ)

 

登り始めてからずっと硫黄の匂いがしている。阿蘇山で匂っていたのとは違う温泉で嗅ぐような匂いだ。

 

8時に5合目到着。ここはちょうど展望台になっている。今まで登ってきたところをしばし振り返り、左手を見ると桜島が見えた。噴煙が上がっているのですぐにそれとわかる。そして目を凝らせばその向こうに明日登る予定の開聞岳まで見えるではないか。最高だ。

 

五合目休憩所

 

休憩所内にあったマップ

 

桜島と開聞岳(ちょっと遠いけど)


8時35分、韓国岳山頂登頂。山頂付近は大きな岩が積み重なっている。ここの岩に腰掛けて周りの景色を堪能した。

 

頂上まであとわずか

 

 

向こう側は深い火口

 

神々しい高千穂峰(たかちほのみね)

 

 

 

 

大浪池一周

大浪池(おおなみのいけ)を見下ろす

 

9時5分、大浪池に向かって下山を開始する。このルートは急坂で滑りやすい。途中から木製の階段が現れたのでそちらに移る。するとなんだか途中で切れたようになっていて、その先から下に降りるのは段差があり過ぎては難しく、少し戻って登山道に降りた。

 

下り始め

 

板の階段

 

この始めに現れた板の階段はすぐに終わってしまったが、そのあとに現れてからはずっと下の方まで続いていた。段差があるので登るのは大変だろうと思うが、それでも大勢の人がこの階段を登って来た。

 

30分で大浪池の分岐まで到着。この標識の下で休んでいた人がいたのであまりよく見ずに進んで行く。するとちょっと先で3頭の鹿に遭遇した。ひょっとしたらカモシカかもしれない。

 

ところがだんだん道が荒れてきて一般道らしくなくなってきた。そこでGPSで確認する。やはりコースから外れていた。

 

ここから引き返し、再び分岐まで戻る。計画では大浪池を西回りで1周することにしていた。それなのに道は東に向かっている。

 

少し歩いてみてやはりおかしいと思い、また分岐まで戻る。すると、最初に間違えた道の右側にも道のようなものが見えた。近くまで行ってみてそこが登山道らしいことがわかる。

 

ようやく正規ルートと思える道を歩き始める。少しずつ登って行くと大浪池をめぐる道に入ったので間違いなさそうだ。だが、右手に見えるはずの池がなかなか見えてこない。

 

しかしお鉢巡りのようにお池巡りをしていることはわかる。しばらく歩いて少しずつ池が覗けるようになった。

 

反対側あたりにくると池を見下ろせる場所が度々現れるようになる。その向こう正面には韓国岳が見えた。

 

その後はたびたび池を見下ろせた。比較的北側からのほうが眺めがよいということになる。

 

特に気に入ったのは、4分の3周した辺りの登山道から少し外れて登ったところ。下に池を見下ろし、左手に韓国岳を見上げる位置だ。このときは池の右側の水面に太陽が反射して煌めいていた。紅葉の色が少しくすんでいるのが残念だが、初冬の透き通った風が心地よかった。

 

韓国岳と大浪池

 

煌めく水面

 

南を見れば桜島

 

 

最後の下り

なだらかな下り

 

その眺めのよいところを過ぎると少しずつ下り始め、池から離れていく。それから彷徨った例の分岐と繋がる西側の分岐まで一気に下る。

 

そこからはなだらかな下りが、えびの高原駐車場の少し手前の道路まで続いている。

 

計画ではここは楽勝で気持ちよく歩いているはずであったが、大浪池の下りでこれまでの疲れが出た。もう何も考える余裕がないくらいヘトヘトになる。

 

緩やかな下りをたらたらと下っていく。

 

車道まであと500メートルという辺りで道は松林の中に入った。そこはしっかりとした踏み跡が残っていないので、うっかりすると道を外してしまいそうだ。

 

なんだか体が重く感じられてきた。血糖値が下がっているのかもしれないと思い、チョコレートを食べてみる。すると少し楽になった。

 

こうして何とかしのいで県道まで辿り着いた。

 

そこはつつじヶ丘という所だった。駐車場まであと少し、そう自分を励まして歩く。えびの高原にもしも蕎麦屋があったら蕎麦を食べるんだ、そんなことを考えながら歩いて行った。

 

つつじヶ丘

 

 

指宿に向かう

駐車場に戻ってくる

 

12時25分、やっと駐車場に戻ってくる。駐車場から道を挟んだ反対側、霧島バードラインからえびのスカイラインに繋がるところに幸いにも蕎麦屋があった。

 

どうして蕎麦なのか。それは昨夜バイキングで食べ過ぎたこと。食べ過ぎたせいで気分が悪くなったように思ったからだ。よって軽めの昼食にしようとしたということ。

 

そして、蕎麦が思い浮かんだ理由は昨晩見たテレビで蕎麦打ち名人対決というのを見ていたからだ。

 

テレビの影響力ってすごい。

 

いずれにしろ願いが叶って大満足。食べ終わって駐車場に向かう。

 

駐車場は満杯になっていた。並んでいる人には申し訳ないが、こちらはこれから指宿まで走らなければならない。指宿までは約120キロだ。

 

そこで車の中で少し眠ることにした。実際眠っていたのは15分か20分程度。けれどこれのおかげで元気になった。

 

行き先を住所でナビに入れると今回は街の中なので目的地を見つけてくれた。いざ、出発。

 

えびのスカイラインを鹿児島に向かって進む。道路脇には車がいっぱいだった。駐車場を出る時、係の人が「早く来て正解でしたね。8時にはもういっぱいでしたよ」と言っていた。

 

割と真っ直ぐな道からくねくねとした道になり、そこから一気に高度を下げていく。そんなカーブの道路脇で白い蒸気が高く噴き出していた。なるほど、霧島は温泉が有名だった。

 

下まで降りてくると鹿児島空港の前を通る。ここは帰りの飛行機に乗るところだ。そして錦江湾を見下ろしながら鹿児島市内に入っていく。

 

市内に入るとスピードを出している車がいなくなった。取り締まりが厳しいのだろうかと、こちらもスピードを出し過ぎないように気をつけて走った。

 

市街を抜け、海岸線を走る道まで来ると、なぜかナビが狂い始める。ナビ上ではとんでもない場所を走っている。

 

結局、またしてもスマホのGoogleマップを起動して走ることになった。

 

午後4時過ぎ、無事に指宿のゲストハウスに到着。ありがとうGoogleマップ。

 

つづく。

 

 

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