Hakuto-日記

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天上の楽園を散策 【霧ヶ峰】その2

今回は霧ヶ峰散策の2回目。

幸いにも霧は出ておらず、行く手も来た道も全てが見通せる。

前回は車山から蝶々深山に登り、物見岩まできた。

そしてこれから八島ヶ原湿原へと下っていく。

 

challe.info

八島ヶ原湿原再訪

八島ヶ原湿原を見下ろす

物見岩の向こう側を見ると、眼下に八島ヶ原湿原全体が見渡せる。

ここは以前、家内と歩いたところだ。家族旅行で上諏訪に泊まったのだが、残念なことに息子たちは宿にいてついて来なかったのである。

その八島ヶ原湿原に向かって左右にくねくねと曲がりながら下に降りていく。

森の中と違い背の低い笹の中を行くので湿原がどんどん大きくなってくるのがわかる。

途中、二人のおばちゃんが一生懸命に山菜を摘んでいた。手に持っているのはおそらく蕨だろう。

下まで降りると清水の流れ込む小川を越える。水面は明るい太陽の光に煌めいていた。

登山靴を見ると、ずっとごろごろとした石の道を歩いてきたので、石の角で擦れた跡が白くなっていた。

 

岩場には丈夫な靴が必要だ

少し行くと狭かった道の幅が広がり、左右は笹で覆われている。当然ここは笹原だったはずである。そこに人が強引に道をつけた。だから、道を外れないように歩かなければならない。人が歩いたところには、新しい道ができてしまうからだ。僕たち人間は、自然の中で謙虚であらねばならない。

 

笹原の中の道

少し行くと鹿よけの柵に上下2段の扉がつけられていた。2箇所開けるのは面倒なので、下側だけ開けて屈んで通り抜けた。

 

その先は木道になっている。

脇にニッコウキスゲがちらほら咲いていた。そのほかにもたくさんの花が咲いていて、まるで植物園である。

だんだんと人も増えてきて、木道の上でお互いを避けながらすれ違う。

 

以前来たときは秋だった。あのときはトンボがたくさん飛んでいた。今回は新緑が綺麗だ。花もたくさん咲いている。

中にはバードウォッチャーらしき人が立ち止まって鎌ヶ池の方を双眼鏡で覗いていた。

続いてあらわれる八島ヶ池の先にある分岐を右の八島園地の方へ進むと、木道を離れて小高い丘に登る。すると道のすぐ脇にニッコウキスゲが咲いていて、間近で見ることができた。

 

八島園地の駐車場の脇にはビジターセンターがあり、中を覗いてみる。そこにさっき見た蝶の標本を見つけた。また、湿原に咲く花々の写真とその名前が貼ってあり、図鑑がわりに写真を撮らせてもらった。

以下に判明した名前を添えて、僕が撮った花の写真を並べてみよう。

 

ニッコウキスゲ

オオカサモチ

イブキトラノオ

クリンソウ

グンナイフウロ

ウツギ

八島園地から右の道を進んでいくと、途中で向かっている方向がおかしいのに気づき引き返す。

元に戻り、地形図を見返すと読み間違えていたことが分かった。というかよく見ていなかったのである。

 

八島園地手前のさっきの分岐からの道と合流する。そこからの木道は少し荒れていて、修復が追いついていないようだった。

木道はひと一人が通れるくらいの幅の板が2列になっている。日差しが暑いので、できるだけ木陰のある側を進みたい。しかし、向こうから来る人がいたり、木が腐って危険であることを知らせる道路コーンが置かれていたので、なかなかそうもいかなかった。

 

八島ヶ原湿原から遠ざかる

湿原から離れていくと木道は広くなり、やがて砂利道に変わる。すると目の前にヒュッテみさやまが現れる。

そこのデッキでは何かを飲みながらくつろいでいる夫婦連れらしき人がいた。じつに気持ちよさそうで、こちらもそこでゆっくり休みたくなった。

 

ヒュッテみさやまを振り返って

この辺りは駐車場から遠いため、人も少なめだ。さらに困ったことは、これから歩こうとしている道が方向を示す案内板を見てもよくわからないのである。

とりあえず近くの小さな祠の諏訪神社に参拝してから、ちょっと頼りない道を進んでいった。

そして今、地形図のどの道を進んでいるのか、ちょっと頼りなく思いつつ歩いていく。実際の道と地図が少し違っているような気もする。

 

こっちで大丈夫か

そのあと砂利道の車道に出て、方角を頼りに進んでいくと沢に出た。それでそこが沢渡だということがわかった。

沢を越えると階段があり、そこに「至 車山肩」と書かれていたので安心する。

 

そこからひと山登るのだが、地図には山名は書かれていない。

ようやく登り切ると、周りを取り囲んでいる山々がぐるっと見渡せた。

 

さて、車山肩まではあと少し、頑張るぞと思って反対側に回ると、なんともう目の前にあのレストランの建物が現れた。拍子抜けである。

 

 

 

上諏訪温泉で汗を流す

肩に戻ってきたのは11時50分だった。腹が減ったのでまずはレストランで腹ごしらえだ。

メニューは簡単なものしかなかった。カレーは前日に食べたばかりなので、ここでは中華丼を注文する。

 

離れた席に4人くらいの中国人が大きな声で喋っている。彼らはどうしてああも大きな声でおしゃべりをするのだろう。だいたいどこへいっても同じだ。日本人には、少なくとも僕には理解できない。

 

時間があれば諏訪大社にも寄りたかったが、そうすると帰りが遅くなってしまう。できれば夜道をバイクで走りたくはない。

そこで、もうひとつ計画していた上諏訪の温泉に入っていくことにした。

あらかじめ調べておいた「諏訪湖荘」というところに電話したところ、残念ながらもう日帰り入浴は行っていないということだった。

そこで、サブとして控えておいた「湯小路いきいき元気館(諏訪市総合福祉センター)」に行くことにした。

 

上諏訪に向かう道は、行きに通った茅野市四賀からの道に比べて人家が多く、景色はいまひとつである。

 

どんどんと下っていくと、標高が下がるたびに気温が上がっていく。あらためて、高原は天国だったと思いながらスーパーカブを走らせた。

 

 

最後に

温泉で汗を流して無事に帰宅できた。

 

湯小路いきいき元気館の温泉は310円で入浴できる。

総合福祉センター「湯小路いきいき元気館」 | 諏訪市社会福祉協議会

 

月曜日ということもあり、いつも渋滞している甲府市内もそれほどの渋滞ではなく、5時間ほどで自宅に着いた。

 

Googleマップの案内に従い国道20号をひた走り藤野まで快調に走った。そのあとは山道ばかりを走る。

 

ああ、暗くならないうちにここを通れてよかったと心底思った。本当に森の中の道だった。

 

けれど、スーパーカブは高速で走るのは得意ではないが、カーブの多い道は得意なのである。

 

おかげでツーリングも十分に楽しむことができた。

 

しかし、それにしても暑い。美ヶ原も霧ヶ峰もまさに楽園だった。

 

これで天上の楽園シリーズを終わります。

 

では、このへんで

 

 

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