Hakuto-日記

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ウェーディング・シューズ ソール張り替え 【その2】

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ウェーディング・シューズのソール張り替えの続き。

 

前回は、靴底とミッドソールの貼り付け及びフェルトソールの踵の貼り付けまで終了。

今回は、フェルトソールの貼り付けとコバの整形を行う。

 

そしてどうにか作業が完了。

 

その経過と気づいた点をご紹介します。

 

challe.info

 

接着剤が届く

前回、接着剤がなくなり作業を中断した。

 

接着剤の容量は135ml。

これでミッドソールの貼り付けと踵の貼り付けを行った。

 

市販のフェルト交換用接着剤の容量は110ml。

 

通常、フェルトソールだけを張り替える場合は、靴底1回、フェルトソールには2回塗布することとなる(フェルトは接着剤を吸収するため2度塗り)。

 

今回のようにミッドソールもある場合は、靴底1回、ミッドソール裏表で2回、フェルトソール2回、さらに踵部分のフェルトと貼り付ける方のフェルトに2回ずつ必要となり、だいたいソール1.5回分くらいになる。

すると、通常張り替えの場合はソール面積の3倍でなり、ミッドソールがある場合は約6.5倍となる。

 

つまり、通常張り替えの2倍強の量が必要だということだ。

 

こんなこと作業を始める前に計算しておけばいいのに足りなくなってから計算するなんておそまつなんだけど。

 

こうして最初に買った接着剤と同じものをAmazonで注文し、3月17日に届く。ホームセンターのより安かった。

 

 

シューズとフェルトを合体

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接着剤が昼過ぎに届く。すぐに作業に取り掛かる。

まずはぐるぐる巻きにした梱包用仮止めテープを剥がすところからだ。

 

テープは部分ごとに分けて貼ったので、うまく上から剥がさないと剥がせなくなる。

これがテキトーに貼ったので大変だった。

 

なお、剥がした長いテープは勿体無いので再利用できるように巻きつけておいた。

 

さて、フェルトの貼り付け面に1度塗りを行う。

このとき、前回同様すこし接着剤を出し過ぎた。

 

1回目は少しずつ塗って、足りなければ足すようにした方が良いと感じた。

また、両足に塗ってから伸ばすのではなく、片足ずつ塗って伸ばす作業をした方が接着剤がむらなく染み込ませられる。

 

多く出しすぎた接着剤は、ヘラでとってもう片側に塗った。

 

このとき既にチューブの残量から足りなくなりそうな感じだったためだ。

こうして15分ほど乾燥させる。

 

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10分ほど経ったところで、靴底に貼り付けられたミッドソールに接着剤を塗る。

こちらはフェルトと違って塗りやすい。

 

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続いてフェルト側への2度塗り。

こうして10分弱乾燥させる。

 

いよいよソールの張り合わせだ。

ソールは少し大きめに切ってあるので、多少ずれても問題ない。

 

しかし、シューズに反りがあるせいで、完璧には張り付かなかった。

 

そこで、プラスチックハンマーで叩いてみたが、これが逆効果。関係ないところが浮き上がってきた。

 

作戦変更。

 

ソールをぎゅっと圧着して、新しい仮止めテープで引っ張りながら周りを止めていく。

1周したらこのテープを補強するように、前回使用したテープでぐるぐる巻きにする。

 

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こうしてからハンマーで靴底を叩いて圧着させた。

 

 

2日間放置

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そのまま車庫に放置して乾燥させる。

2日後、テープ剥がす。ちゃんとくっついているだろうか。

 

結果はソールはしっかりと張り付いていた。ただし、接着剤がはみ出しているところや、コバにちょっとしたスキマがあるところなど、接着剤の塗り方にムラがあったようだ。

 

とりあえず、コバの整形を行う。

 

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この作業が一番大変だろうと覚悟していた。案の定、作業を終えるまで5時間もかかった。

 

用意したのはカッターナイフ、手袋、電動ドリル本体とこれに取り付ける円柱形のやすり。

 

どうやればコバをうまくカットできるのだろうか。試行錯誤しながら作業する。

 

まずは真上から靴底部分より少し外側をなぞっていく。

ミッドソールは切れるがフェルトがほとんど切れない。

 

カッターを前後させながらコバを削ぐようにするとうまく切れることがわかった。

 

しかし、このやり方の問題点はシューズ自体を傷つけるおそれがあること、そして内側のカーブはきれいには切れないということである。

 

それでも、この方式にしたら作業効率が上がったし、切り口もきれいに仕上がった。

 

 

仕上げは電動ドリルでやすりがけ

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こうして、もともとの靴底よりも2〜3ミリ大きく整形した。

しかし、このあとが大変だった。


電動ドリルでやすりがけを試みる。

すると、ミッドソールはうまく削ることができるが、フェルトはほとんど削れなかった。

 

そこでフェルト部分をカッターで削る。

 

しかし、厚みがある部分を切っていくにはいいが、少しだけだと削るようにするしかない。ところがこれがほんのちょっとしか削れないのである。

 

結局、ソールの下側に向けて広がるような形で妥協せざるを得なかった。

 

きれいに仕上げるには、おそらく、カッターで整形するときにほぼ完成に近い形になるようにするのがコツではないかと思う。

 

ただ、それには何度かやって慣れないと難しいと思われるが。

 

 

とりあえず修理完了

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こうしてとりあえず修理が完了した。

もともと修理専門のお店がやるような完璧なものになるとは思ってなどいないし、人に見せるものでもないので実用になればそれでいいと思って始めた。

 

でも、あと少しで修理前に頭に描いた形になったと思うと、ちょっぴりくやしい。

 

今回かかった費用は約6,500円。これにはヤスリも含んでいるが、今回の作業でこのヤスリはすり減って変形してしまった。

 

作業時間は約10時間。乾燥時間を含めると5日かかっている。

 

さて、あとは渓流で試してみるだけである。

 

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最後に

他人のシューズのソール張り替えについてここまで読んでいただきありがとうございます。

 

こうした作業をお店に頼んだらいくらくらいかかるのだろう。

 

今回の修理費用については、経費を節減したというよりも、貴重な体験を得るためにかけた費用という感じがしている。

 

定年後のうまい時間の使い方だったと思う。

 

もちろん、修理が全くうまくいかなかったら無駄な金を使ったという気がするかもしれないが。

 

 

修理(乾燥)をしている間に実店舗(WILD1)にウェーディン・グシューズを見に行った。そうしたら6種類か7種類くらいのシューズが展示されていた(アウトドアワールドでは2種類でいずれも高価)。

 

Amazonで見ていたのより安いものもあった(Amazonではサイズがなかった)。

それよりなにより試し履きができることがありがたい。

 

今後ウェーディング・シューズを買うならWILD1かな。

 

なお、シューズの先にできた小さな隙間には、残った接着剤を詰めて仮止めテープで止めておいた。

 

また、中敷の剥がれた布は、くっついてはいるが接着剤が染み込んでゴワゴワになってしまった。違うタイプの接着剤にするべきだった。

 

それからフェルトについて一言。

フェルトを削るのは大変だった。ということは案外摩擦に強いということだ。

 

最後に、EVAミッドソールが売られていることが今回わかってよかった。まあ、ふたたび注文することはないと思うけど。

 

さて、フライフィッシングはこれからが本番である。

 


では、このへんで

 

 

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