日曜だ。ちょっとサイクリングしてこよう。
さて、どこにいこうか。
そうだ、鎌倉行こう!
ということで、鎌倉のお気に入りのお寺まで軽めのサイクリングに行ってきた。
防寒対策
ロードバイクに乗ったのは、なぜかとち狂って箱根の山を登りに行って以来のこと。1月30日のことだった。
あれからロードバイクにはひと月くらい乗っていなかったことになる。
すこし腰の調子が良かったからといって箱根の山はハード過ぎた。あの後しばらく右膝が痛かったし、それよりなにより体力を使い果たしてしまった。
これまでの間、病院までジャイアント・ランドナー(元々はMTB)で行き、あとは近くの河原に行きルイガノMTBで8の字練習などをしたくらいだ。
鎌倉までは27キロくらいなので、のんびり昼ころに出かける。というより早起きができない。けれど睡眠はたっぷりだ。
準備も、チェックリストを作っているので無駄がなくなっている。着替えを始めてから家を出るまで30分で完了した。我ながら随分早くなったものだと感心する。
家の中が寒かったので、しっかり防寒対策をした。
モンベルのインナーの上に半袖ジャージを着てその上にモンベルの冬用ジャケットを着る。さらにウインドブレーカーとジレを丸めて後ろのポケットに突っ込む。
下はビブタイツだが、箱根では足が寒かったので、レッグウォーマーをドラッグストアで買っておいた。これを履き、さらに買ってまだ使っていなかったトゥウォーマー(これもモンベル)を出してきて初めて靴先に装着した。
加えて手袋も冬用(これはシマノ)。そうそう、薄手のネックカバーも頭にかぶった。
これだけあれば寒くないだろう。
ところが表に出てみると、なんとポカポカ陽気なのだった。
いやいや、きっと日が暮れたら急に冷え込むぞ。そう思って走り出す。
春が来た
走り出して早々、暑い! これじゃ汗をかいて逆効果だ。
最高のサイクリング日和。春が来たんだ。
しかし、暑い。
ジャケットとジャージのジッパーを下ろして風を入れる。
足元を見ると、トゥーウォーマーが少しズレている。「下ろし立てで落としたんじゃたまらない」と思いながらズレを直す。
交差点で二段階右折をしたとき、ふと足元をみたら、左が無い。さっき直したばかりなのに。まだそれほど走っていなかったので、歩道をゆっくり引き返した。
すると路肩にポツンと黒いものがみえた。あった。
ポカポカ陽気で付ける必要がないので右のも外してポケットに詰めた。しかし、もうすでにいっぱい。さらに詰め込んだのでポケットはパンパンだ。
さて、今回走ることにしたコースは、茅ヶ崎まで走り、そこから国道1号線に入って藤沢方面に向かうルート。
鎌倉に行くときはたいてい海沿いの134号線を走っていく。だが今日は風が強かった。だから海沿いはさらに風が強いだろうと考えて変更したのだった。
1号線に入ってすぐ、茅ヶ崎高校前のコンビニに寄る。腹が減ったのである。
コンビニのトイレを借りて、そこで半袖ジャージを脱いだ。ネックカバーは店に入る前に脱いでおいた。
脱いだジャージをできるだけ小さくまとめ、入れていたウインドブレーカーもさらに小さくして一緒に背中の真ん中のポケットに突っ込んだ。
そうとう膨らんではいるが、なんとか入るものだ。
外でサンドイッチを食べていざ出発。
日曜はダメよ
茅ヶ崎高校の前あたりから旧東海道を彷彿とさせる松並木が続いている。普通の松(?)だと思うがその先の地名は「赤松」。とくにこの辺りの松の影が濃い。
二宮や大磯の松並木もいいが、ここの並木道も風情があって良い。
しかし、藤沢に近づくにつれて車が多くなり、渋滞し始める。ここから鎌倉までたびたび渋滞の車の横をすり抜けることになった。
そうだ、今日は日曜日だった。
藤沢から長谷に抜ける道を走っているとき、前方の山の上にマンションのような建物が見えた。まるで山上の砦、要塞のように見える。いつもは帰り道に使っている道なのでいままで気が付かなかった。
この先からはずっと渋滞で、横をすり抜けるにも道が狭くて脇を通れないことも度々だった。
そうやって何度も止まりながらようやく江ノ電長谷駅まできた。ここから高徳院(鎌倉大仏)までの歩道は人でいっぱいで、すれ違えなくて車道に降りて歩く人も大勢いた。
ぼくの見たところ7、8割くらいが20代だと思われる。もちろんコロナに怯えているようすはない。
134号線に出てからは少し普通に走れた。潮風が背中を押してくれた。
お寺で瞑想
目的の寺まで長谷からわずかな道のりだ。いつも入口がわからなくて間違えるのだが、今回は最短ルートで到着できた。
門の間から見えるのは工事中の本堂だ。まだ工事は終わっていない。
自転車なので総門からは入らずに横に回る。横から入ると山門の横に出る。ありがたいことにここにサイクルラックが設置されている。こういう気の利いたところもこの寺がお気に入りであることの一つの要素である。
前回、ここ光明寺に来た時にはピアノの生演奏の音が境内に流れていた。残念ながら今日は静かだ。
ピアノ演奏をしていたお堂の中をガラス越しに覗くと、ピアノやスピーカー、案内が書かれた台などがそのまま置かれていた。
日付は読めなかったが2月、3月というのは見えたので、月に1回は行っているようだ。
前回いつ来たのかとブログを遡ってみたら、昨年9月末だった。
前回は上がらなかったお堂に靴を脱いで上がり、舞台のような縁側の日当たりの良い場所に座った。
池の蓮はほぼ枯れていて、池の奥の方にオレンジ色のコイが泳いでいるのが見えた。その左手奥には2階が8角形(たぶん)になっている2階建ての建物が見える。
いままでよくみたことがなかったが、そこには大聖閣と書かれていた。「大聖」をスマホで調べてみると、「優れて徳の高い聖人」ということだった。
実はこの名前を持った子どもを知っている。この名前をつけた親もきっと、こうした徳の高い人になることを目指しているのだろうなあと思った。
瞑想というのは何も考えないこと。だから呼吸に意識を向けるのがいい。そうとはわかっていても考えが湧いてきてしまうのが人間というものだ。
それでもお寺で静かに座っていると心が落ち着いてくる。そしてなんだかすべてのものに感謝したい気持ちになった。
とくに今日は暖かい日差しをとどけてくれた太陽に感謝したい。
最後に
暦の春になって3週間が過ぎた。
そして今日は春1番ぽい風の1日だった。
お寺を後にして海岸に出る。太陽が眩しく海がギラギラ輝いている。
風はそれほど強くはない。
海沿いの道を通って帰ることにした。相変わらず車は渋滞している。
残念ながら風向きは変わっておらず向かい風だった。それに体がすっかり鈍っていたようで力が入らない。
それなので江ノ島からは海から離れることにした。藤沢からは来た時と同じ道を通って帰る。
茅ヶ崎に戻ってきたときには16時半頃だったがまだ明るく、気温はなんと18度。
家に帰り着いた時には17時を回っていたがやはりまだ明るかった。随分と日が伸びた。
結局、防寒用のものは何一つ必要なく、ただ背中を膨らませただけであった。
では、このへんで
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