Hakuto-日記

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TA協会全国年次大会に参加 【HSCの子育てハッピーアドバイス】


 

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10月9日(土)、10日(日)と2日続けて日本交流分析協会(日本TA協会)年次大会が開かれた。
 
といってもコロナ禍ということでZOOMを使っての開催とあいなった。
 
本来なら、今回は広島に集まって行われるところだったが、各々の自宅のパソコンまたはスマホから参加した。そして、こういうことができるという世の中になったことも心に刻まれた。
 
今回は参加した大会の感想を簡単に述べてみたい。
 

大会概略

今回の年次大会は第44回となる。昨年は大分で開催予定だったがコロナのために中止となった。
 
基本は視聴のみだが、分科会には定員40名でZOOM参加ができた。
 
9日は、13時に開会宣言と理事長、大会本部長の挨拶で始まり、特別公演、ブリーフセラピーワークショップ。そして、希望参加のストローク交流会が開かれた。
 
翌10日は、10時から基調講演、午後からは2つのワークショップ「ゲシュタルト療法『夢のワーク』」と「動機付け面接(MI)」が開かれ、17時少し前に大会が終了した。
 
今回はオンライン開催ということもあり、開会式では開会挨拶の音声が途切れたりするハプニングもあったが、休憩時間中にもういちど挨拶を行ってくれた。
 
 

特別講演「HSCの子育てハッピーアドバイス」

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今回の講演やワークショップはどれも参考になる良いお話だった。
 
そのなかでも一番興味を持って拝聴したのが特別公演の「HSCの子育てハッピーアドバイス」。講師は明橋大二先生である。
 
HSCとは、Highly Sensitive Child の略。最近名前が知られるようになった略語のHSP(ひといちばい敏感な人)というのは聞いたことがおありだと思うが、それは大人だけでなく、子どもにも5人に1人はいるのだそうだ。
 
つまり、大人のHSPは子供の頃からすでに敏感であるということ。
 
そして、これには男女差や人種の差がないということである。
 
一番心に残ったのは、育て方に問題があるわけではないということ。
 
持って生まれた性格、気質なので(もともと病気ではないため)治療する必要はなく、その子らしさを伸ばしていくことが大切なのだということである。
 
多様性が叫ばれている現代。こうした性格の多様性を受け入れていく社会が必要なのだと感じた。
 
それに、HSCにとって居心地の良い場所というのは、そうでない子にとっても居心地のいい場所ということ。みんなが幸せになれる場所で生活したいものである。
 
また、天才と言われる人たちにはこうしたHSCだったと思われる人が多くいるそうだ。HSC、HSPだけでなく、自閉スペクトラム症、ADHDなどが世の中を変えてくれる可能性を秘めている。
 
ひとつ問題なのは、こうした敏感な子どもをもった親に対して、「親が甘やかすから、わがままになるんだ。もっと突き放した方がいい」などと、心ない言葉を浴びせられること。
 
しかし実は、さんざん試してきて最終的に行き着いた結果であるかもしれないということだ。つまり、原因ではなく結果であるということ。
 
では、HSCの子育てはどうしたら良いのか。
 
明橋先生は、自己肯定感を育てることが大切だという。さらには親の自己肯定感、特に母親の自己肯定感を育むことも忘れてはならないということである。
 
母親の自己肯定感を育てる方法の一つとして、「自分のことをほめてくれる人を一人は持つ」ことだそうだ。
 
世の男性諸君。ひとをほめることを実践していますか?
 
 
明橋大二講師の略歴(オフィシャルサイトより)

昭和34年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 子育てカウンセラー・心療内科医。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。 児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。


 

 
 

最後に

今回の講演・ワークではたくさんの学びがあった。
それぞれ心に残ったことを一つずつあげていくと、
 
  • ブリーフセラピー(解決思考)ワークショップ・・・「知識は問題解決の道具である」
  • 「防衛規制」の概念から浮かび上がる「人間の姿」・・・「解決できない現実に直面した時は、ひたすら悲しむ。悲しみ切る」
  • 「夢」からのメッセージ・・・「夢に登場するものは全て自分の分身」
  • 動機付け面接(MI)・・・「結果・データに基づいていて練習すれば誰でもできる」
 
最近は心理学の修練を怠っていたが、今回の能動的で前向きなテーマに刺激を受けて改めて勉強し直すとともに、新しい知識もどんどん吸収したいと思った。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、このへんで
 
 

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