Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

スピードがわからない 【車のこと その6】

f:id:Hakuto-MA:20210803183921p:plain

八ヶ岳自然文化園 (出典:photoAC)
車って、走って曲がって止まるもの。
 
だけど何キロ出したら何メートルで止まれるのだろう。
 
何キロだったらカーブを曲がり切れるのだろう。
 
それを掴むには何度も練習を積む必要がありそうだ。
 
けれど、今何キロ出ているかがわかればそれがずっと簡単になる。
 
それがスピードメーターである。

原村ペンションビレッジ

八ヶ岳の麓、長野県原村に八ヶ岳自然文化園という「八ヶ岳の自然とふれあい」をテーマにしたレジャー施設がある。
 
園内にはパターゴルフなどのスポーツ施設やプラネタリウムがあり、冬にはクロスカントリースキーができて、スキーのレンタルもある。
 
この施設にペンションビレッジというペンション団地のようなところが隣接している。
 
そこに3回ほど車で通ったことがある。1、2年は続けて、3回目は父が亡くなったこともなどもあり、間をおいていずれも冬にでかけた。
 
目的はクロスカントリースキー。
 
自然文化園には適度な斜面があり、そこで子供たちにソリを楽しんでもらうことももうひとつの目的だった。
 
初めて原村に訪れたとき、次男はあと数ヶ月で2歳といったころで、あまりの寒さに震えていた。たしかに靴は長靴で、靴下を2枚重ねただけだったのだから寒かっただろう。それでもソリには夢中になって遊んでいた。
 
クロスカントリースキーは、このときは父親一人だけ借りて、園内を2、3周しただけ。ほんの味わった程度である。
 
この最初の時の車はランサーだった。夏用タイヤに金属チェーンを持っていったのだが、雪が現れたり消えたりで、何度も脱着を繰り返さなければならなかった。それなのにほとんど雪がなくなりかけた頃にチェーンが切れてしまった。
 
 
 
2度目に原村に行った時は、新車で買ったばかりのシトロエンBXに乗っていった。
 
この年は前の年より寒くて雪がたくさん降った。
 
シトロエンBXは前輪駆動で車体も軽いので、わりと雪道には強いほうだと思う。しかし、帰る前の日から雪が降り続き、大雪になった。
 
このときも夏タイヤで安い金属チェーンを持っていった。タイヤとフェンダーの間が狭くて、その間に収まる非金属チェーンが見当たらなかったこともあった。金属チェーンならぎりぎり収まったのである。
 
しかし、うまく取り付けないとフェンダーに当たってしまう。それにホイールカバーにはどうやっても傷がついてしまった。
 
これはその後、車を購入した営業担当者から「イエティ」という非金属チェーンがいいということを聞いて、買い換えたのだが値段は少し高めだった。
 
それはともかく、大雪の中を走り出したが、道がわからなくなるほど雪が降り、ホワイトアウトのような状態になってしまった。
 
ただ、シトロエンBXにはフォグランプが標準装備されていて、さらにリアフォグまでついていた。リアフォグなんて使うのはこの時しかないと点灯させたが、これがかなり明るくて、やはりその後使うことはなかった。
 
道は、サングラスを掛けてどうにか判別ができた。
 
そうやって、インターチェンジまでいくと、「大雪のため通行止め」との表示がある。しかたなく一般道を走って帰る。
 
当然、一般道も大渋滞でノロノロとしか進まず、延々30時間一睡もせず運転を続けてやっと家に辿り着くことができた。
 

スピードがわからない

f:id:Hakuto-MA:20210803184345p:plain

[Michael KauerによるPixabayからの画像]

 

3度目の原村では、子供も成長し家族全員でクロスカントリースキーを楽しむことができるようになった。八ヶ岳自然文化園の中だけでなく、外のクロカンコースまで行くことができて嬉しかった。
 
雪の積もった自然の中を歩いていくのは、本当に楽しい。大したことのない下り坂でもスピードが制御できずに転んでしまうが、それもまた楽しかった。
 
帰るとき、ペンションのオーナーにあたたかく見送られて走り出したところ、スピードメーターが突然0になって針がまったく動かなくなった。
 
スピードメーターなしで走るのって経験ありますか?
 
一般道で他の車がいる時はその後ろについて走ればいいが、高速に乗って走る時は、みな何キロ出しているのかわからず、とても不安になる。
 
あなたは外の景色の流れをみて今何キロですって当てることができますか?
 
できる人は、いつもスピードメーターと外の景色の流れを見比べて観察しているということなので、すごいことだ。
 
けれど、普段そんなことを考えていない自分にとっては当てることなどできない。
 
それに、以前乗っていたランサーは、ユーザー車検のために予備車検を受けたとき、スピードメーターがくるっていることが判明した。そこで、実際の車検のときは40キロでボタンを押すところを、50キロのときにボタンを押して合格したという経験がある。
 
結局、高速道路ではそこそこ遅い車について、だいたいの景色の流れを覚えて走り続けるしかなかった。
 
スピードメーターって突然壊れるものなの? シトロエンさん。
 

最後に

もちろん無事に帰ってきたからこの文章を書いているわけだけれど、スピードメーターって普段は何気なく見て、(警察に)捕まらないようにスピードオーバーなんかしていたりするものではないだろうか(スピードオーバーはいけません)。
 
それに、何キロだったらこのカーブは曲がれるだとか、車間距離はこのくらい空けておこうとかするのにスピードメーターを見てスピードを把握する。
 
そんな、「あって当たり前」のものがないと、ただ走ることがとても不安になるのである。
 
スピードメーターって現在の状態を教えてくれるとても便利でありがたいものなのだ。
 
人生においても現在の自分が把握できたら便利だと思うのだが。
 
では、このへんで
 

広告