Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

お金の使い方を考える 【映画『億男』を観て】

 

最近、老後の生活資金のことばかり考えていておかしくなっていました。

そう、映画『億男』を観て思い出したのです。

お金は人生の全てじゃないってこと。

お金は何のためにあるのかってこと。

今回は、映画を観て考えたお金についての話です。

 

『億男』

映画『億男』をアマゾンプライムで観ました。

主演は佐藤健さんと高橋一生さん。

原作は映画プロデューサーで小説家の川村元気氏。

 

映画を観る前に原作は読んでいたのでストーリーは知っていました。

原作を読んだときはエンターテイメントの面白い物語としてしか捉えていませんでした。

 

ところが映画を観てテーマは「お金」そのものであることに気づきました。

 

まだ、原作を読んでいなくて映画も見ていない人のために簡単なストーリーをお話しします。

 

* 

 

一男(佐藤健)は失踪した兄の借金を返すために必死で昼も夜も働く毎日。妻はそんな夫に嫌気がさして娘とともに別居中。

 

ある日、福引で当たった宝くじが当選。突然3奥円を手にします。けれど、突然大金を手にした人がその後人生を転落していく話が書かれた冊子を銀行からもらい不安になります。

 

そこで相談したのが、大学時代の親友の九十九(高橋一生)です。九十九は大学を中退して起業し成功。その企業を売却して億万長者となっていました。

 

その九十九から全額現金で引き出してくるように言われ、リュックとバッグに入れて持ってきました。その夜、九十九の家でパーティーが開かれ大勢の人が集まって大いに盛り上がります。一男も浮かれて飲みつぶれてしまいます。

 

翌朝目がさめると周りには誰もおらず、3奥円の入ったリュックとバッグは九十九と一緒に消えていました。

 

それから一男は九十九が会社を売却するまで一緒に働いていた仲間たちを訪ねて九十九のいそうな場所を聞いて回ります。

 

そこで出会ったギャンブルにハマるもの、お金の教祖のようになってお金儲けをするもの、10億円に囲まれて公営の団地に暮らす主婦に出会います。

 

そうして一男は、お金について考えを深めて行きます。

 

また、九十九自身も同じようにお金について考えていました。

 

 

映画を観て考えたこと

お金の入った袋のイラスト「円マーク」

この映画を観て考えたのは次のようなことです。


「お金」にとらわれてはいけない。

そのお金で何をしたいのか、何に使いたいのか。

自分は何をしたいのか、自分の生きがいは何か。

お金で買えないものは何か、何を一番大切にしたいのか。


一番がお金では幸せにはなれない。

 

幸せとはなんだろう。

 

まずは心や体が健康でいること。

晴れ渡る空の下にいて爽快な気分を味わうようなこと。

大自然の中にいて一人でキャンプをしているときに感じるもの。

そう、いってみればセロトニン的な幸せ。

 

そしてもうひとつは、人との関わり合いの中にある愛や信頼。

いたわり合い、信頼しあって互いに交わす言葉の数々。

そうした心の安らぎ。

これなどは愛情ホルモンと言われるオキシトシン的幸せ。

 

では、お金があれば幸せになれるのだろうか。

お金は欲望の象徴。

お金で欲しいものを買い、欲求を満足させる。

けれど、それが満たされるともっともっと欲しくなる。

つまりドーパミン的幸せ。

 

お金にとらわれると周りが見えなくなる。

底なし沼にはまったようにだんだん沈んで行き、本当に大切なものからどんどん離れていく。

 

お金にとらわれるとは、大金持ちになろうとしてお金に目がくらむばかりではない。

借金の返済のために、本当の幸せが見えなくなるということもある。

 

けれど、お金はお金だ。お金が意思を持っているわけではない。

お金は幸福になるためのひとつの手段であり目的ではない。

お金が目的になると、自分も周りも見えなくなり、オキシトシン的幸せやセロトニン的幸せを忘れてしまう。

 

 

映画のテーマ

お金はただの紙。そのお金というものに価値を与えているのは人。

そしてその価値は人によって違う。

つまりお金の価値を決めるのは自分次第ということ。

 

そうやって見つけた自分にとって価値のあるものは妻や子の愛や友の信頼だったりする。

 

映画『億男』はそんなことを伝えてくれていると思う。

原作を読んだときより映画の方がより多くのことを感じ取ることができました。

それは、以前よりお金について考える時間が持てたことによるからかもしれません。

 

一男と九十九。

 

落語の『芝浜』がモチーフになっていて、二人が揃って百(完成とか成果)というプロットとはわかっていても「うんうん、そうだよね」と納得されられてしまいます。

 

ちゃんとエンターテインメントとして楽しめるし、さらに一男といっしょにわれわれ観客もお金の勉強をしているような映画でした。

 

芝浜を知らない方はこちらが参考になります。

あなたは「芝浜だけに」の意味がわかりますか | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準


 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

私自身については、老後の生活資金のことを考えるのは大事だけど、そのお金で何をしたいのかが重要であること。

 

そのために必要な資金はどのくらいなのかということもしっかり考えたいと思います。不足するならどうやって準備すればいいのかということについても考えておかなくちゃ。

 

ただ単にお金を増やしてもしょうがない。それをどのように使うのか。
そこに人間としての真の姿があわられてくるのではないでしょうか。

 

では、このへんで

 

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