ユーチューブを見ていると格安SIM(MVNO)の広告がよく間に入ってきます。
これがとても気になります。
今契約しているのより安いじゃない。
携帯電話料金については、定年退職前後に見直しをおこなっていますが、退職してから2年も経つと、さらにもっと安くしたいと思います。
ところが、多く事業者がいろいろなプランを出していて、キャンペーンやネット回線など他のサービスに入ることで割引が行われるなど単純比較ができず、実に悩ましいところです。
今回はそんな悩みについての話です。
携帯電話料金を抑えたい
定年退職して収入がなくなると、とくに抑えたいのが固定費。
すでに定年退職の前後に見直しをしているのですが、あの頃は今までより安くなればそれで満足していました。
それにとても手間がかかり、やり終えた時は達成感を感じていたりしました。
ところで最近、ユーチューブを見ていると格安SIM会社の広告が目立ちます。
4月の新年度に合わせたプラン変更なのか、政府の指導によるキャリアの値下げプランによるものなのか、ひょっとして楽天モバイルの大胆プランに対抗するため、かどうかはわかりませんが、私たちにとって安くなることはありがたいことです。
そこであらためて携帯プラン見直そうと思っているのですが、たくさんの会社やプランがあって実に悩ましいです。
そしてキャンペーンがあったり、ネット回線など他のサービスに入ることで割引が行われたり、単純に比較することができません。
そのうえ、使っているスマホにその会社のSIMが合うのかどうかまで調べなければならず、というか面倒でまだ調べてもいないのですが、ともかくわかりづらくて困ってしまいます。
とりあえず、現在の携帯電話事情をすこし整理しておこうと思います。
大手キャリア(MNO)とMVNO
一般的にはキャリアというと携帯電話会社のことをいいますね。正確には「電気通信事業者」というそうです。
だから、電話関連企業はすべてキャリアとなるみたいです。
けれど、キャリアというと大手3社をいうことが一般的になりつつあります。
どうしてキャリアというのかははっきりとはわかりませんが、無線電波をキャリアウェーブ(carrier wave)というところからきているのかも。
大手キャリアとは、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社で、全国に基地局という設備を持っていて無線通信網を構築している業者ですね。
それだけではなく、この3社には国(総務省)から使用できる周波数帯が割り当てられていて、電波利用の権限が与えられているんですね。
最近ではこの3社に加え、楽天モバイルにも周波数帯が割り当てられて、楽天もキャリアの仲間入りってところです。
これまでの大手3社の場合、格安SIMを提供する会社(MVNO)は別会社ですが、楽天の場合は、格安SIMを扱うMVNOの事業者からいわゆるキャリア(MNO)に昇格した感じです。
しかし、楽天モバイルはまだ全国すべてには基地局が整備されていないということで、急ピッチで基地局を作っていくとのことです。
なお、昨年、次のような記事も出ています。
楽天モバイル、基地局設置は「5年前倒しで進行」 21年夏には人口カバー率96%目指す - ITmedia NEWS
ところで格安SIMが登場した頃は、MVNOという略称をよく目にしました(いまでも使われていますが)。
MVNOは、Mobile Virtual Network Operatorの略称で、日本語では「仮想移動体通信事業者」といいます。
これは、大手キャリアの回線を利用して携帯事業をおこなっている会社のことです。これに対し大手キャリアはMNOといいます。MNOとはMobile Network Operatorの略です。Virtual (仮想)がないだけですね。
MVNOが登場したのは、BIGLOBEのサイトによれば
日本初のMVNOサービスは、b-mobile(日本通信)が、2001年に旧DDIポケットのPHSのインフラを借りる形で開始しました。
ということで20年も前に登場していたのですね。
それにしても大手3社は強かったですね。その後もなかなかMVNOは普及しませんでしたから。とくにNTT信者が多かったように思います。
そして、大手3社に食い込もうとして頑張っているのが楽天モバイルです。
これまでドコモやauの通信網を借りて携帯事業を行なっていましたが、今年4月からは自前の回線で携帯事業を始めました。
なお、楽天モバイルのホームページによれば、3月9日現在、すでに300万回線を突破(Rakuten un-limit VI)したそうです。
けれど楽天モバイルには不利な点があります。
それは、
「プラチナバンドがなければ競争は困難」 楽天モバイルが既存周波数の再編を訴える - ITmedia Mobile
という記事に詳しく書かれていますが、プラチナバンドといわれる繋がりやすい周波数帯が割り当てられていないからです。
SIMとSIMフリー
いままでのスマホをそのまま使おうとした場合、新しいSIMを入れてそのまま使えるのかを調べなくてはなりません。
SIMロックを解除してSIMフリーのスマホにする必要がある場合もあるでしょう。
さらにSIMフリーにしても機種が古いなどの理由で使えない場合もあるといいます。
ですから新しく契約する場合、MVNOに使おうとするスマホの機種が適合するかどうかを確認する必要があります。
私自身はiPhone をSIMフリーにしてUQモバイルで使っていますが、結局ショップで確認してSIMロック解除から何から何までやってもらいました。
お店の方は慣れたものでそんなに時間はかかりませんでした。まあ、その料金は支払っているのですがね。
そのとき、ついでに実質無料のスマホを自転車日本一周の予備のために購入しました。
そのスマホを息子に使わせようと、楽天モバイルのページでその機種が適合するかどうかを調べたところ「適合確認中」となっていて分かりませんでした。
我が家の携帯事情
我が家では、以前は家族全員がソフトバンクを使っていましたが、少しずつ格安SIMに乗り換え、現在はソフトバンク、UQモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONEとばらばらのSIMを使っています。
3人の息子のうち、2人は自分で持つようになってくれたのでだいぶ出費は減りました。
1台残っているソフトバンクについては、ソフトバンク同士が無料のプランに入っているので、家内が東北にいる母親と会話するために残しています。
格安SIMに乗り換えて、私自身の感覚では大きな変化を感じません。唯一ラインのメッセージが遅れて届くことがあり、それが格安SIMのせいかどうかはわかりませんが、そのことだけが困ったところです。
楽天モバイル事件
ちょっと余談になりますが、見直しにかかる最近の出来事です。
新しく楽天モバイルの回線ができたことで、新プランが発表され、4月7日までに申し込むと1台目1Gまでが無料になるというプランがありました。
昨日でこのキャンペーンは終わりましたが、我が家では以前から1台を契約していて、スマホも古くなったのでこの機会に切り替えようと思い、ぎりぎりの4月1日に申し込みました。
なお、楽天モバイルには自前回線によるプランが生まれましたが、それまでのMVNO時代の契約も残っています。
さて、4月1日に楽天ショップで手続きしようとしたのですが、予約した人しか受け付けてもらえず、それも当日の予約はすでにいっぱいである張り紙がありました。
「なるほど、1年無料に飛びつく人が多いのだな」と思いました(自分もその口だけど)。
それであきらめて、ネットで申し込むことにしました。
ところがスマホが実質無料の楽天スマホはすでに在庫なし。申し込みだけはできるかと思いましたが購入に進めないため諦めて他の機種を選びました。
なかなかに分かりづらい画面で、申し込んだはずのスマホが確認画面に表示されていませんでした。
「そういえば、色を選択していなかったな。だから表示されていないんだ」と思い、もう一度戻って選択し直しました。
ネット申し込みによる発送は翌日と素早い対応でした。
3日に届く予定でしたが、あいにく不在で受け取れず、4日に受け取りました。宅配業社から箱を手渡された時、ずいぶん重いなとは感じました。
それが箱を開けてみるとなんとスマホが2台も入っていました。けれどSIMはちゃんと1枚です。
すぐに問い合わせしよう楽天モバイルのサイトをみると、チャットで問い合わせられるというので、早速やってみます。
すると、2時間くらいして返事がありました。
その返事は、「ここはこれから申し込む方の問い合わせになります。申し込み後の方はMY楽天モバイルにログインしてからもう一度お問い合わせください」とのこと。
そこでそのようにすると、はじめに契約者名、電話番号・・・等を入力してくださいとなっていて、電話番号を調べたりしているうちにタイムアウトでログオフされてしまいました。
そんなことでしばらく時間がかかり、ようやくチャットで問い合わせたのですが、まる3日たっても返事がありません。
そうとう混雑しているのでしょうが、問い合わせ用のページにはこうしたネット申し込みのミス?(本人はそのように思ってはいませんが)に対応する項目が見当たらず、そして全て選択式で自由に文字を入力できないため、いま本当に困っているところです。
こんなことがあって思い出したのが、Yahoo! BBのこと。
昔ADSLのモデムを無料で配布していたことがあります。そのとき私も申し込んだのですが、我が家は電話局から遠いせいもあり繋がりませんでした。
そこで問い合わせを行なったのですが、まったく連絡できず、いらいらしてついに解約してしまったことがありました。
あのとき、オペレーターを増やして対応していたことを知りましたが、それでも実際大混乱だったようです。
どうも、今回の楽天もそのときと同じようなことが起きているようです。
あのときソフトバンクの孫さんが赤字を出しても契約者数を獲得することに全力を出したのと同じことを楽天の三木谷さんも行なっているので仕方がないのかもしれませんが、しっかり対応していただきたいと思います。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
最後は愚痴っぽくなってしまい申し訳ありません。
あの時のYahoo! BBと今回の楽天が違うのは、あのときADSLがこれから伸びていく時だったということです。
これに対し、携帯事業はたんなるパイの取り合いにしかなりません。
ただ、楽天の三木谷さんが庶民の味方と思えるのは、高額な携帯電話を低額で使えるようにしてくれていることだと思います。
アンテナを立てるにもいい場所はすでに大手3社が抑えていてなかなか厳しいということを以前テレビの番組で見ました。
結局、そういった設備はアナログなんですね。
今後、なにか別な新しい技術が生まれてアンテナが不要になるかもしれません。
楽天にとっては、せめて黒字化できてからそういった新しい技術に変えることができたらいいですね。
さあ、我が家のあと2台のスマホ。どこのプランを選ぶのがお得なのか、じっくり検討することにしましょう。
では、このへんで
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