Hakuto-日記

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60歳になったら体から腸内細菌のビフィズス菌が消える?

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ビフィズス菌は体にいいそうだ。

だから毎日ヨーグルトを食べている、という方は多いのではないでしょうか。

 

これまでわたしも毎日食べていました。

では、なぜビフィズス菌は体にいのでしょうか。

 

医師の田中保郎氏の書いた『驚異の腸内フローラ』よりその秘密を探って行きます。

 

衝撃的なのは老年期にさしかかった60歳前後に大きな変化が起こり、3割程度の人からビフィズス菌がなくなり、いわば「老人腸」になるというもの。

 

腸内が腐敗し、悪玉菌が有害物質を生産しやすくなるのだとか。

 

有害物質とはたとえば発がん性物質など。怖いですね。

 

今回は、

 

という内容になっています。

 

 

腸がセロトニンやドーパミンの合成に関わっている

 

「生きがい」や「安らぎ」をもたらしてくれるセロトニンや、「やる気」を起こさせてくれるドーパミンの合成に腸内フローラが関わっていることがわかってきたそうです。

 

いつまでも健康な体を保つためにも、元気な腸内フローラがなくてはならないということですね。

 

そして腸は、様々な病気を治してくれるとも著者は述べています。

 

たとえば、花が枯れたら花を、葉が枯れたら葉を治療するのではなく、根に栄養を与えます。

 

植物の根は水分や栄養分を吸って花や葉に届けることにより元気になります。

 

この根と同じような働きを腸も行っているというのです。

 

セロトニンについての関連記事です。

 

ドーパミンについての関連記事です。

 

 

免疫細胞の3分の2は腸管でつくられる

 

免疫とは、侵入してくる病原菌やウイルス、体の中に自然発生する悪性の細胞などを発見してやっつけてくれる頼もしい存在。

 

その免疫にかかわる最大の器官は腸管で、なんと免疫全体の3分の2にもなるそうです。

 

たとえば、人が食事をした時、口から入ってくる食物には多くの細菌やウイルスが含まれています。

 

また、毎日3000〜4000のがん細胞が発生しているのだそうですが、生じる場所は主に腸内の粘膜ということです。

 

免疫は、こうした細菌やがん細胞を排除してくれます。

 

また、腸管に入った病原菌の侵入を腸の粘膜を覆って防いでくれるのが腸内フローラ。つまり免疫力を高めてくれるというわけです。

 

そう考えると、新型コロナウイルスが体に入ったときに腸の免疫力を高めておくことは身を守るうえでとても大切ですね。 

 

 

健康な腸とはどういう状態か

 

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 腸内フローラと呼ばれる腸内細菌。その数は100兆個とも1000兆個ともいわれ、300種以上存在しているとされています。


著者は、腸は「ぬか床」と表現しています。ぬか床は微生物が有機物を分解するという発酵を行なっています。

 

このぬか床と同じことを腸が行なっているというのです。

 

腸の中には、善玉菌といわれるもの、悪玉菌といわれるもの、そしてときと場合によって性質が変わる日和見菌というものが住んでいます。

 

善玉菌とは、ビフィズス菌や乳酸菌などで、成人で2〜3割。このうちビフィズス菌は約1割を占めていて、善玉菌の中でも最大勢力ということです。

 

善玉菌は悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整えるための様々な能力をもっていて、とくに強い殺菌力があるそうです。

 

悪玉菌とは、ウェルシュ菌や大腸菌などで、1割程度。
 
日和見菌とは、レンサ球菌、バクテロイデス菌などで、善玉菌が優位になると善玉菌の働き、悪玉菌が優位になると悪玉菌の働きをする菌で、6〜7割を占めています。

 

これらがバランスよく住んでいる状態が健康な腸というわけです。

 

 

 

60歳前後になると善玉菌のビフィズス菌が体から消える

 

乳児の頃はビフィズス菌が優位で、大人と同じ食事をするようになると日和見菌が増え、成人する頃にはビフィズス菌は1〜2割程度になってしまうそうです。

 

赤ちゃんの便が臭くなく、酸っぱいような匂いがするのはそのせいなのですね。

 

それが60歳前後になると、ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が増え、約3割の人からビフィズス菌が消えてしまうらしいのです。

 

すると、腸のせんどう運動が鈍って便秘がちになり、その結果腸内環境が悪化して、発がん性物質を生産してしまうことになります。

 

 

 

健康な腸の状態を保つために気をつけること

 

そのような悪い腸内環境を作らないために気をつけることを以下にまとめました。

 

特に60歳前後の方は真剣に取り組んだ方が良さそうです。

  • 食事に関しては、偏った食生活をしないこと、よく噛んで腹八分目にすること。
  • 食品については、発酵食品を食べること。たとえば納豆、豆腐、味噌、醤油など。ヨーグルトについては、体に合わない人もいるので、その場合は無理をして食べる必要はないそうです。
  • 発酵食品は、生きている菌だけではなく、死んだ菌もエサになります。ただ、しっかりと発酵していない「発酵食品」があるので注意が必要。
  • 食物繊維を摂る。意外にもごはんなどのでんぷんも良いそうです。
  • スプーン一杯程度のオリーブオイルなど、適量の植物油を摂る。
  • 水分も適量を摂ることが必要。1.5L〜2.0L程度摂ることが良い。
  • 便秘をしないこと。そのためにも不規則な生活をしないことや、ストレスを溜めないこと。
  • 抗がん剤、抗生物質、食品添加物は腸内フローラの大敵。これらは善玉菌まで殺してしまうからだそうです。

 

(参考文献:『驚異の腸内フローラ』田中保郎 著

 

Amazon.co.jp: 腸が変われば人生が変わる 驚異の腸内フローラ eBook: 田中保郎, 書籍編集部: Kindleストア

 

 

まとめ

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

以前に書いた尋常性乾癬にはエドガーケーシー療法が良いという記事を書きましたが、そうした皮膚炎の原因は腸にあるといわれていました。

challe.info

 

それが、この本では裏付けとなるようなことが書かれており、さらに現在の西洋医学では直せない病気を直す鍵がこの腸にあると予感させてくれる内容でした。

 

なお、著者についてネットで調べていたら、ちょっと衝撃的な動画をみてしまいました。

 

それは心はどこにあるか、というものです。

 

それについては、まだ理解しきれていませんのでいずれまた記事にしたいと思います。

 

では、このへんで

 

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