4、50代のサラリーマンの方々の多くは、たくさんのストレスを抱えて仕事をしていることと思います。
また、家での息抜きは休日のサイクリング程度かもしれません。そのサイクリングさえできないこともあるでしょう。
それは、ストレスを感じているのは自分だけではなく、相手(配偶者)も同じようにストレスを感じているのですから、仕方ありませんね。
けれど、オフィスの机周りを片づけるだけで、そして家の中を片づけるだけでストレスがなくなるとしたらどうでしょう。
もちろん、サイクリングに出かければストレスは発散できます。それは、自分の経験からとてもよくわかります。
けれど、休日明けに職場に行く足が重く感じられませんか。
ストレス自体を軽減する力が片づけにはあります。
正確にはこんまり流ときめきメソッドを使った片づけです。
しかし、今回は片づけではなく、こんまり流ときめき思考法と勝手に名付けた片づけのための考え方が人生を豊かにしてくれるという話です。
【目次】
こんまりさん
『世界で最も影響力のある100人』に選ばれたこんまりメソッドの近藤麻理恵さん。
『人生がときめく片づけの魔法』を出版して以降、”人生がときめく”と発信しているからには、自分も”いつもときめきでいっぱいで幸せそうな自分でいなければならない”と思い込んでいたそうです。
それでも初めの頃は、雑誌やテレビインタビューに答え、本が売れていくことに興奮していたといいます。
それが、タイム誌の100人に選ばれてからは、ネットフリックスの番組を持ったり、アカデミー賞やエミー賞でレッドカーペットを歩くことがあったりして、そのプレッシャーとストレスで、ときめきとはかけ離れた生活になっていったのです。
最初からうまくできたわけではない
仕事に悩んでいた頃、するすると作品を生み出す書道家を羨ましく思いました。けれどその書道家は3歳の頃から指導を受けていたにも関わらず、はじめからすぐに成功したわけではないことを知りました。
彼女も、いまでは誰もが知る片づけのエキスパートですが、片づけを始めたのは5歳のとき、そしてさまざまな試行錯誤をし、一般企業に就職して自分の机を片付けることから始めたのです。
それが皆に知れ渡るようになってアドバイスを求めてくる人があらわれ、また取引先の社長などのオフィスの片づけを手伝ううちに、次第に片づけ方を教えてほしいという人たちが増えていき、会社をやめて片づけコンサルタントを始めました。
そんな彼女ですが、初めのセミナーでは30名の定員で受講者は2人だけだったそうです。
そこからマーケティングを学び、セミナーにも参加したりして人脈を作っていったといいます。そうやって少しずつ軌道に乗り、30名のセミナーを毎月開催できるようになったのです。
そうしたことを思い出し、講演や出版、メディアなどへの出演で伝えることはまだ駆け出しなのだから片づけのようにうまくできないのは当たり前だと気づいたのだそうです。
人の目が気になる
片づけをしていると、自分が何にときめいているのかがわかってくるのだそうです。
そして「自分はこんなことがしたいんだ」とか「こんなことに挑戦してみたいのだ」ということに気づきます。
けれど、そんな彼女でさえ、いざ挑戦するとなるとワクワクと同時に恐怖も感じます。
「片づけを通じて、ときめく人生を生きるひとを増やす」ため、SNSを通じて発信したいと考えましたが、嫌われたり、批判されたりするのが怖くてできなかったそうです。おそらく、もっとひどい誹謗中傷などが怖かったのでしょう。
ところが、ある心理カウンセラーからこう言われたそうです。
「大丈夫、もう十分嫌われているから」と。
そこで、インターネットで自分の名前を検索してみました。するとそこで見つけたのは、嫌われている理由が箇条書きで細かく説明された記事だったのです。
これで、発信しようがしまいがこういうことを書いている人がいるのだったら、メッセージを発信しようと思ったそうです。
自分の心に従う
何がなんでも「片づけを通じて、ときめく人生を生きるひとを増やす」というメッセージを伝えたい。彼女自身の心の声がそう叫んでいたのです。
人が何かの行動をすると、それに対して応援してくれる人と、反対に批判する人が必ずいます。その行動の意味をすべての人が理解するということはなく、誤解する人というものは必ずいます。
けれど彼女は、一度きりの人生を自分の心の声に従い、その一部の人の声に怯まずに行動しました。
彼女がとった行動は、ときめくかどうかという自分の心の声に従って決断するというものでした。
ときめきというのは幸せを感じる気持ちのことだと言えます。
私たちは、日々決断を繰り返しています。なかにはとても大変な決断もあり、先延ばしにしたり、ようやく決断した後は疲れて何もしたくなくなったりします。
そんな決断を行うとき、自分の心がときめくかどうかを基準にするという、こんまり流ときめき思考法はとても役立つのではないでしょうか。
そんな彼女ですが、子育てをして思うようにならないことも経験し、日々成長を続けていて、彼女のときめき片づけ法は仕事にも人間関係にも応用して役立てているとのことです。
今回の話は、先日購入した本『Joy at Work』(近藤麻理恵 著)をもとにしています。
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まとめ
こんまりメソッドとはなんでしょうか。
もちろん片づけを行う方法です。
しかし、ものを捨てるか残すかという決断をするとき、ときめきくかどうかという、自分の心の反応により判断するという決断の方法は、片付け以外にも応用が効くものだと思います。
今の仕事にときめかないのであれば、もうすこしこまかく分析し、仕事のどこがときめかないのか、ときめくようにすることはできるのか。
たとえば、転職するかどうかはそうやって自分の心という体の反応で理解できるのではないでしょうか。
では、このへんで
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