〔更新:2021/7/13, 再編集2020/11/23,初出2019/9/10〕
定年おじさんが何をバカなことを考えてるの! って言われないように、慎重にかつ周到に準備を行いました。
周りの仲間からはあまり批判的な言葉は聞かれず、ほっとしました。
やる気を削がれるのが一番怖いですからね。
この記事が定年後に自転車日本一周を目指している方の役に立てば幸いです。
旅の概要はこちらです。
日本一周をしてよかったと思っています。
出発前に少し練習できると良いです。
日本一周の予算の参考に。
宿泊方法の違いが予算に影響します。
【目次】
旅の道具ー自転車
さて、旅の装備についてご紹介します。
はじめての自転車旅にあたっては、ヨネスケさんのブログ
【保存版】自転車日本一周旅行に必要な予算・装備・持ち物とは?旅に必要な全知識 | Nature Drive
を参考にさせていただきました。
自転車について
自転車は30年位前のMTBでジャイアントのHardline 7700という26インチの上の写真のものです。
タイヤはオンロード用のもの(すでに何年も前から変えている)で1.5インチから少し太めの1.75インチに交換。乗り心地がよくなり荒れた路面に強くなります。
みなさんシュワルベのマラソンが最強と言っているのですが、悩んだ末、以前から使っていて信頼感のあるパナソニック・リブモにしました。
タイヤに関しては、次の記事を参考にしてください。
これにフェンダーをアマゾンで購入し、ドリルで穴あけしてL字金具で取り付けました。
ちなみにハンドルは以前にドロップ化しています。長距離ではドロップハンドルの方が姿勢を変えられるので楽です。
ハンドルのドロップ化に付いては次の記事を参考にしてください。
旅に適した自転車は、やはりツーリング用の自転車が一番だと思いますが、レース用ではなければどんな自転車でも問題ありません。
お気に入りの自転車があればそれで行くのも楽しいと思います。
旅から帰ってからもツーリングをメインとするなら、やはりツーリング用のランドナーという自転車をお勧めします。
ランドナーについては、こちらのサイトの記事が参考になります。
【2021年版】ランドナーのおすすめ14選。街乗りから旅行まで大人気
いやいや、もう長期の旅はできそうにないから「単純に自転車を楽しみたい。少し遠くまで乗って行けて、ときには輪行もしたい 」というのなら、ロングツーリング向けのグラベルロードとかエンデュランスロードと呼ばれるカテゴリーの自転車がおすすめです。
ポイントは、キャリアを取り付けできるダボ穴があるかどうかです。
キャンプをしながら日本一周するのであれば荷物が多くなるので、キャリアとパニアバッグを取り付けたほうが楽に荷物を積めるからです。
ロングツーリング向けの自転車については、こちらの記事を参考にしてください。
キャリア
自分の自転車に取り付けられるのかが、よくわからず苦労しました。購入する際は気をつけてください。
また、フロント用は種類が少なく、選択肢があまりありません。
フロントがスチール製、リアがアルミ製です。どちらも壊れることなく旅を終えました。
ただ、アルミの方は、バッグに擦れて塗装が剥げアルミも少し削られたようになっています。
このリアキャリアにオルトリーブのパニアバッグを取り付けると、荷台の高さとほぼ同じになるので、その上に荷物を積むと安定することが良い点でした。
フロントについては、パニアバッグをしっかり留めていないと振動で落ちます。気をつけましょう。
キャリアが折れるということを聞いたことがあります。また、キャリアを止めるネジが折れるという事象も旅で出会った方から聞きました。
対策としては荷物の重さを分散させることと、キャリアを止めるネジが緩んだままにしないことです。
ペダルハーフトゥークリップ
これはおすすめです。坂道で引き足が使えるのと、漕ぎ出しの位置を引き上げて決めることができます。
ビィンディングでは転倒のリスクがあります。
サイクルバッグ
サイクルバック(パニアバッグ)は前後ともオルトリーブで揃えてキャリアに装着。ついでにハンドルに取り付けるフロントバッグもオルトリーブで、これはキャリア不要でワンタッチで取り付けができ、とても便利です。
オルトリーブは他の方々が書いているように抜群の防水性をほこります。そして丈夫です。
他のメーカーのものは知りませんが、オルトリーブを選んでおいてよかったと思っています。欠点は少し価格が高いこと。
このほか、テントやマットを入れる防水のバッグ(バイクツーリング用?)を用意しました。ぺらぺらな感じですが意外と丈夫でした。
旅の途中出会った、海外からのチャリダーも多くがこの組み合わせをしていました。
オルトリーブのバッグの色はアマゾン等では見かけない色があってその点が羨ましく思いました。
テントやウェアなど
テントとマット
テントとマットはモンベル製。テントは少し重くなりますが、ムーンライトの二人用にしました。ムーンライトは設営や撤収が素早くできます。
また二人用だと荷物をテントの中にしまえるので、雨の日でもシュラフや衣類を濡らさずに済みます。
雨の日対策についてはこちらの記事を参考にしてください。
なお、現在ムーンライトは新型に変更されていて、さらに居住性が良くなっています。
(出典:モンベル | オンラインショップ | ムーンライトテント 2型)
私のはこんな形です。
(出典:モンベル | オンラインショップ | フォームパッド 120)
フォームパッドは、前のは黄緑色でした。こちらも新型になっています。
かさばるので120cmのものを選んだのですが、失敗でした。足元の寒さは睡眠に影響することを痛感しました。最低でも150cmにしておけばよかったです。さらに180cmのほうが快適だったと思います。
このほか、テントの下にグランドシートを敷き、テント内にはホームセンターで買った薄手の銀マットを敷いていました。
なお、銀マットは、銀色の方を地面に向けるのが正しい方法だそうです。旅から帰ってから知りました。それまでは逆にしていました。
シュラフ
シュラフは若かりし頃に使っていたダクロンの3シーズン用を繕って、洗って、撥水スプレーをかけて使うことにしました。合わせてシュラフカバーも引っ張り出して持って行きました。
途中、怪我で中断して冬のキャンプになったため、手術した病院の術後検査のため家に戻った時に、冬用のシュラフと交換しました。
冬用のシュラフも以前から使っていたものですが、まだ、これと同等のものが売られています。
現在のものはおそらく進化していると思いますが、昔のものでもネックバッフルやドラフトチューブがついていて、首のところやジッパーのところから冷気が逃げないようになっています。
ウェアや靴
ウェア(上)
ウェアは一部自転車用のものも持ちましたが、速乾性のものであればなんでもいいかな。とにかく荷物は最小限にして頑張って洗濯することにしました。
上はユニクロのドライEXのTシャツ2枚とヒートテックとモンベル・ウイックロン素材の長袖2枚。サイクルジャージ1枚。これにL.L.Beanのアノラック。そして薄手のダウンジャケットを持って行きました。
アノラックは使えます。
寒くなってからは、北海道のホームセンターで買った薄手の中間着(これが風を通さず優秀でした)。さらに九州で速乾性のTシャツを買い足しました。
冬はキャンプ中に洗濯しても乾かないので、2日おきくらいに宿に泊まり、そのときに洗濯をするので少し余計に衣類が必要になります。
靴下
また、靴下もユニクロのドライEXのものを使いました。5本指です。モンベルのジオラインの靴下は、サンダルでも足が臭くなってしまいましたが、ユニクロ5本指は臭くならず、ジオラインの代わりにもう一足途中のユニクロで買い足しました。
ウェア(下)
尻痛対策として、レーサーパンツ、パット付きのインナーショーツ、ショートパンツに取り外しできるパットがついたもの、これら3種類を用意しました。それぞれ一長一短はあるものの、快適性はレーサーパンツが一番だと思います。
下着のパンツは履かずにレーサーパンツを履くのが基本なので、履かない方がいいのですが、洗濯を減らすためにレーサーパンツの下に1日履き、翌日はレーサーパンツのみとしていました。
その際に、少しでもずれて違和感を感じたらちゃんと直しておかないと股擦れの原因になります。
グローブ
グローブは、暖かい時期は指切りのサイクルグローブ 、秋は薄手のロンググローブでした。
問題は冬。分厚い安物を持って行ったら汗をかいてダメでした。九州でTシャツを買ったときに、シマノの厚手のサイクルグローブ を買いました。専用品はやはりいいです。
問題は雨の日です。上の「雨対策の記事」でも書きましたが、薄手のグローブにゴム手袋が最強でした。
靴
靴はKEENのスポーツサンダル一つで通すことにしました。冬になる前に旅を終える予定でしたので。
サンダルはキャンプの際にとっても便利です。このサンダルは爪先が覆われているので、爪先をぶつける心配もありません。急坂のチャリ押しでもなんとかなります。
このサンダルはとても丈夫で、全く壊れませんでした。
ところが、怪我のため冬に走ることになり、サンダルではどうしても足先が冷たく、しもやけがひどくなったため、米子のアウトドアショップで靴を買いました。
雨のことを考えるとゴアテックスの防水シューズが良いと思います。
なお、履き口からの雨の侵入は上の「雨対策の記事」を参考にしてください。
このサロモンは私の足にぴったりとフィットして履き心地がとてもいいです。
欠点は、雨の日に靴底が滑りやすいことです。フランスは雨が少ない?
ガスバーナー(ガスコンロ)
コンロはケチって安物を買い、失敗しました。ガスなのに火力が安定せずストレスが溜まります。危なくてとても室内では使えない代物でした。この点は気をつけたほうがいいです。
実は、ガスの使い方にも問題がありました。
カセットボンベは矢印の部分を上にしないと正常に気化してくれないことを知らなかったのです。
そのせいかどうかはわかりませんが、途中のどこかが詰まって使えなくなり、イワタニのジュニアコンパクトバーナーに買い換えました。
ガスについてはこちらの記事を参考にしてください。
ライト
ライトはGENTOS(ジェントス) LED 閃を持って行きました。 明るさは100-380ルーメンです。単4電池3本で交換可能な点がいいところ、バッテリーがすぐになくなってしまうのが欠点。
一度だけ暗い夜道を走りました。真っ暗な河原では少し心もとない気がしましたが、スピードを上げなければ問題ありませんでした。
ライトの照射範囲を変えられる点が普通の懐中電灯として使うには便利です。
モバイルバッテリー
スマホのナビを使っているなら必需品です。
AC式USB充電器
これも必需品。
ソーラーチャージャー
一日充電して、モバイルバッテリーのランプが一つ増える程度。あまり活躍してくれませんでした。
便利グッズ
携帯ハンガー
洗濯物を干すときにとても便利です。コンパクトに仕舞えるのがいいところです。
ローテーブル
こちらで紹介しています。
LEDランタン
ソーラーチャージャーより頼りになります。
お守り
最後にお守りです。
わたしは職場の後輩からいただきました。
全国に自転車守を置いている神社がたくさんあります。
ぜひ、携帯して安全な旅を心がけてください。
まとめ
以上、主要な装備をご紹介しました。
感想については1ヶ月ほど旅したあとのものに、旅を終えてからの感想を付け加えています。
旅の終了後では異なった感想を持つかもしれません。
どうしても必要なものが出てきたときは、途中で買うか、アマゾン等で注文して旅を続けました。
自転車日本一周は若者が断然多いですが、おじさんチャリダーも勇気を出して飛び出しましょう。
トラブルへの不安に対する対策についてはこちらにまとめています。
自転車日本一周してみたいけどこれが不安【トラブル編①】〜自転車トラブルとその備え - Hakuto-日記
自転車日本一周してみたいけどこれが不安【トラブル編②】〜事故を未然に防ぐ. そして怪我をしたときには - Hakuto-日記
自転車日本一周してみたいけどこれが不安【トラブル編③】〜体に関するトラブルとその他に気をつけること - Hakuto-日記
では、このへんで
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