Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

「人生100年時代」について考えてみた


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昨年送られてきた、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会の会員報「JAICO」10月号を、自転車日本一周から帰ってきた今年になってから読みました。
 
そこに気になった記事があったので概要をご紹介し、それについて考えてみたことを少し書きたいと思います。
 
その号の特集は『人生100年時代を生きる』となっていて、ここで紹介するのは『データで納得! 人生100年時代』という記事です。
 
 
【目次】
 

記事の概要

 
厚生労働省の「簡易生命表」によれば、2018年の平均寿命は男性が81.25歳、女性は87.32歳であり、1955年の平均寿命は男性で63.60歳、女性で67.75歳。当時の定年は55歳だったので、男性は定年から10年を待たずに亡くなるのが普通だった。
 
しかし、2018年の統計では、60歳の平均余命は男性で23.84歳、女性で29.04歳となり、定年が65歳であったとして、20年近く生きることになる。65歳での平均余命をみると女性は平均で89歳まで生きる。
 
同省が作成した「『100歳まで生きる』が当たり前の時代に?」によれば、女性の場合は2人に1人が90歳まで長生きして、16人に1人は100歳まで長生きする時代である。
 
そして、長寿になることの不安について、ライフネット生命保険株式会社が行なったアンケート調査の結果では、老後に不安を感じることのトップは「お金」、次いで「健康」「認知症」「介護」と続く。
 
「お金」の不安を解消するには働き続けること。内閣府「高齢者の日常生活に関する意識調査」(2014年)によれば、何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいかとの問いに、42%が「働けるうちはいつまでも」11.4%が「75歳くらいまで」4.4%が「80歳くらいまで」と答えている。
 
一方、実際はどうかというと、総務省「労働力の調査」(2016年)によれば、75歳以上の男性は、86.4%、女性は94.4%が働いていない。
 
すなわち、「働けるうちはいつまでも」「75歳くらいまで」「80歳くらいまで」を足した57.8%の希望はなかなか叶わないというのが現実。
 
『ライフシフトー100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン他 著/東洋経済新報社)には、人生を100歳として「勤労時代に毎年所得の約10%を貯蓄し、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合」は、ことによると80代まで働かなくてはいけないと書いてある。
 
最後に、「友達がいるかどうかで老後の楽しみも変わってくる」として、メットライフ生命保険株式会社「老後を変える全国47都道府県大調査」(2018年)に掲載されたグラフ(内閣府「国民生活に関する世論調査」2018年のデータに基づき作成された)によると、60代の男女が「充実感を感じる時」は、女性では、友人や知人と会合、雑談している時」の割合が高かったのに対し、男性では「趣味やスポーツに熱中している時」が最も高かった。
 
さらに同グラフのうち、『「老後の楽しみ」と感じること』によれば、60代で友人がいる人といない人では、楽しいと感じる割合が異なっており、友人がいる方が老後も楽しくなるということを示している。
 

 



 

しかし、現在の人生100年時代の争点は経済に偏っている。経済以外の豊かさも考えてライフキャリアを組み立てることが、多くの人にとって大切だと理解されていくであろう。
 
 
以上が、記事の概要です。
 

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感想

 
いかがでしたか?
 
これを読んであなたはどう感じましたか?
 
わたしの感想は、次のとおりです。
 
最後の、争点は経済に偏っているというところは全くその通りだと思います。でも、お金の不安を解消するには働き続けることばかりではないと思います。
 
経済以外の豊かさという点については、本来その人の人生にとって大事なのは、豊かさを含めた生き方のほうだというのがわたしの意見です。
 
 

平均寿命・平均余命

 
もう少し、細かくみていきたいと思います。
 
まず、何年生きるかという、平均寿命や平均余命の数字はあくまで統計に過ぎないので、あなたがその歳まで生きますよ、ということではないということ。
 
だから、全体的に昔より長生きする人が増えたという情報としてはいいのですが、あなたのことを言っているのでも、わたしのことを言っているのでもありません。
 
だって、『あした死ぬかもよ?』
 

 

働けるうちは働きたいということについて

 
これは、生活していくために働かなければならないということをいっているのでしょうね。働くことが楽しいから働くということであれば、年齢ではなく、体を使う仕事なら体の続くうちとかになるでしょうし。
 
それに働きたくても雇ってもらえないことが当たり前なので、働くなら雇われない仕事がいいですね。
 
それよりも、生活の基盤を早く作って仕事は社会への参加のためというのが理想。少しでも社会に貢献してこの世に生まれたことを感謝したいものです。
 
だから、ちゃんと経済的な準備をしていれば、この記事のほとんどは意味のないことになりますね。豊かな人生を送ることのほうを考えましょう。
 
 

友達がいるかどうかで老後の楽しみが変わることについて

 
たしかに、友達がいればその楽しみがあるのは当たり前。どちらがいいとか悪いとかいう問題ではありませんね。価値観はひとそれぞれです。
 
 

統計の問題点

 
統計だけをみていると、長生きするのが悪いことのように思えてくるから不思議。そして、周りからそんなふうにみられるのも寂しい。長生きのリスクなんていいう言葉もキライ
 
そしてなんだか、老後を楽しく生きたいならこうしさいと言われているように感じます。
 
統計はあくまでも統計なので、人生が左右されるわけではありません。もし何か参考になることがあったら、自分の生き方に加えていけばいい。
 
 

人生について

 
長生きするかどうかは、もう生まれたときに決まっているような気がします。運といってもいいでしょう。
 
いつ死ぬかなんて誰にもわからないのだから、そんなものに捉われるより、あなたはどんな人間になりたいのか、そのためにどう生きているのか。そっちを真剣に考えて生きていきたい。
 
理想とする自分にどれだけ近づけたか、昨日より成長できたか。他人と比較することはもうやめよう。比較するのは昨日の自分。
 
そして自分を否定することもやめよう。自分で自分をいじめて何になる。昨日よりも成長できたら自分で自分を褒めてあげよう。
 
死ぬときに後悔のない人生を送ってきたといえるように、満足する人生だったと言えるように。
 
 
最後に、死の直前に誰もが口にする5つの「後悔のことば」を紹介します。 
 
01.もっと自分らしく生きればよかった
 
02.あんなにガムシャラに働かなくてもよかった
 
03.言いたいことははっきりと言えばよかった
 
04.もっと友達と連絡をとればよかった
 
05.もっと自分の幸せを追求すればよかった
 
 
共通しているのは、「〜すればよかった」というやらなかったこと。
 
02.も実は「馬車馬のように働き続けて、人生の時間を無駄にした。もう少し家族との時間を大切にすればよかった」ということなのです。
 
やったことではなくやらなかったことを後悔する。だから、やりたいと思ったことはやってみましょうよ。
 
 
 

まとめ

 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
これらの統計はよく記事になりますが、こういった統計に左右されずに、自分の人生や死について考えるきっかけにしたいものだと思います。
 
死ぬ間際に、満足した人生だったと言えるように。
 
 
 

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