5月23日(木)、晴れ 外ヶ浜町から金木町 72.5キロ
今日もいい天気。今日は風の岬、竜飛岬に向かいます。
岬の少し手前に太宰治の文学碑がありました。そこには、小説『津軽』の一節「ここは、本州の袋小路だ。」そして、北に向かって歩いていけばここで道が尽きると刻まれています。そして本当にその通りに道が終わります。
岬の下には帯島という小さな島があり、橋で渡れます。大きな岩でできた島で、やはり道は途中までで、一周することはできませんでした。
ここには有名な、車が通れない階段国道があります。そこを上がって行くと龍飛岬です。自転車を下に停めて行ってみると国道の標識が立っており、不思議な感じです。
階段を上がると郵便局の職員がテーブルを出して記念切手を販売していました。
「今日は風が吹いてないですね」というと、
「こんな日は珍しいですよ、いつもは飛ばされないように気をつけないとならないので」
ちょうど、新潟の叔母のところに手紙を書こうと思っていたところなので、その記念切手を買うことにしました。
一旦階段を下って、下の郵便局で手紙を投函。今度は自転車で車道を上ります。しかしこれがかなりきつい。頑張って上り、広い駐車場の片隅に停めて灯台へ向かいます。やはり風はなく、良かったのか悪かったのか。
灯台の裏手は道の駅になっています。この道の駅みんまや「龍飛岬」で昼食をとり、日本海側のキャンプ場あたりをちょっと回り、次の目的地、金木町にある太宰治の生家「斜陽館」に向かいます。
地図を見ると、昨日来た道を戻る方が楽そうでしたが、同じ道を走りたくなかったので、日本海に抜ける山越えの道を選びました。しかしすぐに後悔。調べてみると標高470メートルの眺瞰台というところを越えねばならなかったのです。
はじめのうちは頑張ったのですが、4分の3くらいは押して登るはめになりました。なかなか上まで着かなくて足はガクガク。
小泊という小さな半島の手前にある道の駅こどまりで休憩していると、カワサキの1200CCの大型バイクに乗った40歳くらいの人から声をかけられました。その方の話では、バイクに乗れるのは5月から10月までの間。この辺りは車が少なくて走りやすいと言っていました。ただ、普段はスクーターだそうです。
「下北では車やトラックが怖かった」というと、その方は、バスの運転手をしているそうで、最近は下北が人気で、休みには関東、関西から客がやってくるのだとか。そして、
「津軽はさっぱり」とのこと。
山越えをして日本海に出ると明らかに海が違う。黒い岩が点々と広がり、そこに波が当たって白波が渦巻くといった感じです。そして、強い風。それが向かい風でキツイです。
山越えに時間がかかり、今日は五所川原まで行けるだろうか。そう言えば斜陽館が閉館するのは何時だろう。調べると18時となっている。平均時速15キロで行けばなんとかなる。
17時10分、斜陽館到着。頑張った。聞けば閉館は17時半だという。えっ、あと17、8分。急げ。急ぎ足でしたが、立派な建物で裕福であったことが伺い知れます。一時は旅館にしていたそうですが、よく保存されていました。もっとゆっくり見たかったなあ。
夕食は、ここに来る手前で見つけた食堂に行ってみました。ところが閉まっています。するとちょうど店主がやって来て、本当は休みにしようと思っていたとか。肉野菜炒めを作ってもらいました。
龍飛岬から山を越えて来たので大変だったと店主に話すと、息子が自転車で龍飛岬に行くというので、眺瞰台の道は通らない方がいいと教えたそうです。ところが、遅くなって帰って来て、聞いたら眺瞰台の道を行ったのだそうです。やはり自転車を押しながら登り、途中でパンクしたりして大変だったということでした。
店主と話しをしていると、「隣の公園でよくキャンプしているよ」とのこと。そして「いい場所があるよ」と詳しく教えてくれました。
では、このへんで。
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