1月19日(日) 、晴れのち曇り 宇和島市から八幡浜市、 58.85キロ
道の駅では明るくなるとすぐにテントを畳み、斜向かいにあるマクドでコーヒーを飲んで少し暖かくなるのを待ちました。
さて、いざ出発。といっても山の方に1キロくらいのところにある宇和島城に向かいます。
そこで知ったのですが、現存する天守のある城は12城で、その内の4つが四国にあるそうです。そしてなんと四国に来て行った城は宇和島城で3つ目。残るは松山城です。しかもこれから行くところ。
宇和島城内に昔の絵図が展示されていて、そこには海の先に突き出したところに城があります。どうやら江戸時代の末に埋め立てが行われ、現在の町のほとんどは埋立地に建てられているようでした。
続いて、映画「海すずめ」のロケ地となったという赤松遊園地にちょっと寄ってみます。
行く途中でカブに乗ったおやじさんに呼び止められ、
「どこまで行くんかい」
これまでの行程やこれからの予定を話し、
「釣りですか。何が釣れるんですか」
と訊くと、
「グレという少し大きな魚とアジくらいかな」
そして
「向こうに青いブイが見えるでしょう。あれは鯛の養殖。この辺はほとんどそう。他にはブリやハマチ」
なるほど、昨日見たのはそれだったんだ、それに生の鯛を使う鯛めしが宇和島の郷土料理だと道の駅にポスターが貼ってあったっけ。
それからネットで調べたら、昨日の筏は真珠の養殖のようです。愛媛県は真珠の養殖日本一だそうです。
少し行くと、今度はカメラを持った方が、
「日本一周ですか、私も早くしないとと思っているところで、ドイツでアルミの自転車をオーダーしたところなんですよ」
その方は73歳。上には上が。
今、アメリカで暮らしていて、故郷に帰ってきているところだとか、大学は日大で、航空機を作りたくてホンダに入ったとか、これまでのエピソードをいろいろ話してくれました。
その方と話している最中に頰被りをした男性が話しかけてきました。やっぱり旅の行程を訊かれました。カブの方もその方からもこの先の覗き岩を見ていくようにとのことです。
行ってみると、残念ながらあまりフォトジェニックじゃなかったので写真は撮りませんでした。
戻ってきたとき、頰被りの男性が「ちょっと」と声をかけるのでそっちへ行くと、倉庫みたいなところに、いっぱい詰まっているみかん箱がたくさんおいてありました。
「美味しいのがあるから好きなだけ持っていきな。重いだろうけど」
そう言って商品としては出せないけれど今が食べごろだというポンカンの入った大きな箱を持ってきてくれました。その場で少し食べて、たくさんカバンに入れました。感謝。
そのあとの赤松から西予市に抜ける道は山の中を通した道で、斜度6%の上り坂のトンネルがたくさんあって苦労しました。重いのでさらに。
西予市に入り、街を過ぎると周りは山に囲まれていて真っ平です。そこに田畑が広がり、その真ん中を列車の線路が突き抜けています。
そのあと下り坂だったので標高の高い場所なのかな。
だんだん風が冷たく強くなってきました。
今日のキャンプ地に着く頃は暗くなりそうです。
では、このへんで。