12月17日(火) 、雨時々晴れ 雲仙市から長崎市 51.89キロ
朝出発するときに表に出ると、霧があたり一面を覆っていて、なんだか雲の上にある島にでもにいるようです。
しばらくして雨が降り出し、潮の香りはするけど海は見えません。
海から少し離れ出した頃、雨が止み日が差してきました。暑くなったので、雨具を脱いでバッグにしまった途端に曇りだし、僅かに走っただけでまた雨が降り出しました。近くのコンビニに逃げ込み、そこで昼食。残念ながら雨は一層激しくなり、軒先で雨具を着て出発。雨はだんだん激しくなります。その後も降ったり止んだり。
長崎市内に入る手前で、お腹が空いたのでコンビニでパンを買って食べていたら、運転席に座った方が鼻につけた酸素吸入を外して
「さっき後ろから見てたんですよ、日本一周何処からですか」
私の出発地が神奈川の海老名と知ったら、その方は昔、本厚木に13年住んでいたといって懐かしがっていました。
「私は肺気腫で酸素がないと、30メートルも歩けません。昔タバコを吸いすぎましてね。前にリヤカーを引いて日本一周をしている人と話したことがあってこれで2度目です。道が狭いのでリヤカーは大変だったと思います。自転車も走りにくいでしょう。これから長崎に行ったらもっと大変ですよ、気を付けて」
長崎に入るには山を超えないとなりません。腹切り坂という長い坂を登ったら後は下りです。
今日の宿へ行くのに、ナビは商店街を真っ直ぐ進めと示しています。自転車に乗っていたら、
「ここはチャリ禁止ですよ」
と咎められてしまいました。仕方がないので長い商店街を自転車を押して行きました。宿は商店街を抜けた先にありました。
お洒落なゲストハウスで名前もカサブランカと洒落ています。
ドミトリーは4階にあり、荷物を上げるのが大変でした。
スタッフの若い女性にちゃんぽんを食べるなら何処がいいかと聞いたら、中華街がいいということで、その方のよく行く店を教えてもらい食べに行ってきました。スープに野菜や魚介類の出汁の旨味が出ていてとても美味しくいただきました。
店を出ると長崎カステラのお店で切り落としが安く売っていたのでデザート用に買って宿でチューハイを飲みながら完食しました。
満腹の長崎の夜でした。
では、このへんで。