伊達市で宿探しに苦労したのは、現場の方々が連泊していることによるものでした。具体的な仕事内容は聞きませんでしたが、北海道では様々な工事の需要があるのでしょう。
そういえば北海道胆振地震は一年前でした。
また、風力発電の他にソーラーパネルも目立ちました。取り付け工事を行なっているところも見かけました。
伊達市は昼間見るとちょっと垢抜けたこぎれいな街でした。
前日目一杯走ったので疲労が抜けませんが、次の宿がある八雲町黒岩までは少し短めの距離なのでのんびり行きます。
今まで八雲町なんて全く知りませんでした。だから始めは長万部に泊まろうと考えていました。
しかし、それだと函館までの距離が遠くなります。ちょうど良い距離の宿を探していて見つけました。
少し進んでいちごのとようら道の駅で苺シャーベットを食べました。子供のチューペットを平たくした感じです。甘すぎず口の中がさっぱりとしました。ここを出ると山の中に入ります。これが意外に広く、いくつもの峠を越えることになりました。店屋は途中にラーメン屋が一件あるのみでした。
日高地方はほどほどに店がありました。もちろん苫小牧から室蘭までも。だから久しぶりの店なし道中です。山を抜け出すのに2時間くらいかかりました。
山を抜けると海です。
ここからはほとんど平らです。風もなく穏やかな海でした。
しかし店はありません。
長万部の街まで来てやっと定食屋がありました。性懲りもなく盛り合わせ天丼というものを頼み、どんな盛り合わせか楽しみにしていると、出てきました。イカ2切れ、海老1本、ピーマン、シソの葉、そして昆布でした。味付けは少ししょっぱ目でした。ちなみに値段は700円。昆布というのが北海道らしいかな。
長万部の街は思ったより小さく、少しさびれた感じです。やっぱり定食屋もちょっとさびれた雰囲気で、お年寄りの親父さんと腰の曲がったお姉さま方がなんとかやっているという感じでした。
この日泊まった宿の女将によれば
「昔はね、鉄道で栄えた大きな町でね、でも今はさびれて八雲の方がずっと大きいよ」
と言っていました。
では、このへんで。
【データ】
10月18日(金)、晴れ 伊達市から八雲町 78.48キロ
(ここで一句)
風なくば好きに向きたり芒の穂