3日、トシカの宿を出発して直ぐにクッチャロ湖湖畔に到着。
ずっと昔の20代の頃、オートバイで北海道を周った、そのときに泊まった湖畔のキャンプ場を懐かしく眺めていたら、缶ビールのロング缶を2本持ったヒゲのおじさんから声をかけられました。
「日本一周?どこから来たの」
「神奈川です」
「定年?還暦か、オレと同じだ」
自転車の後ろにつけたプレートを見て話しかけてきたのです。
「昔の人は定年になったらみんな辞めた。もちろん年金が直ぐに出たこともあるけど。オレも60になったら楽しく生きようと思って」
そう言って後ろの方を見ました。
そこには牽引するタイプのキャンピングカーが。
「高そう」
声に出さずにつぶやきました。おじさんは55歳のときから準備を開始したらしいです。
家族はたまにやって来るとのことです。ちょっと羨ましいと思いました。
どこから来たのか聞いたのですが、酔っ払いだと思って聞いていたので忘れてしまいました。
そのあと僅か30キロ先の枝幸にキャンプする予定だったので、クッチャロ湖を一周してきました。
そして、稚内で肩を組んで合唱した73歳のライダーに教えてもらったクローバーの丘と前日うっかりして通り忘れたエサヌカ線を見に行きました。
クローバーの丘は急坂を登った甲斐があり、クッチャロ湖が一望でき、反対側は正にクローバーの丘がなんとも言えず柔らかい曲線を描いてこれぞ北海道。
エサヌカ線はずっとひらけた真っ直ぐ続く道です。でもちょっと飽きちゃいそうです。
【データ】
10月3日 晴れのち曇り、風強し 浜頓別町から枝幸町 71.94キロ
(ここで一句)
秋風のほどよき今日のオホーツク