自転車雑誌「サイクルスポーツ」10月号に旅の写真が掲載されました
2019年5月25日、前々日の竜飛岬から津軽へ向かう途中の山越えで、依然疲れ果てていた昼前、日本一周のプレートを留める細挽きロープが片側取れそうになっていることに気付き、ライターで修理していたとき、背の高いチャリダーに声をかけられました。
「フル装備の人に久々に会いました」
その人はそう言って、「予算はいくらくらい?」「どのくらい期間で回る予定?」などと矢継ぎ早に色々尋ねます。
「ちょっとすでに予算オーバーしているんですよね」
そう言うと、
「安い宿は3千円くらいで泊まれるところがありますよ」
と教えてくれました。
その頃は、宿といったらビジネスホテルしか考えていませんでした。ですからできるだけテントに泊まろうとしていたわけです。
(後半は宿といえばライダーハウスかゲストハウスになりました。)
その人は最後に、
「サイクルスポーツっていう雑誌はご存知ですか」
と聞いてからその雑誌の記者だと名乗りました。そして
「写真を撮ってもいいですか」
そう言って数枚写真を撮りました。
これまで自転車にあまり興味を持っていなかった、というか自転車の改造などのメンテナンスには興味がありましたが、走ること自体にはそれほど関心を持っていなかったので、その雑誌のことも、もちろんその人のことも知りませんでした。
雑誌に掲載されるのは8月か9月になるということ、掲載されない場合もあることを告げて、自分が走ってきた方へ向かって去って行きました。
そして、10月号にはなりましたが、記事が載りました。これも骨折したおかげで探せたわけです。モノクロで逆光なので顔はよく分かりませんが。
さらに、その記者さんは、なんと自転車で世界一周(9万5千キロ)をした方で、本も数冊出版している旅行エッセイストの石田ゆうすけ氏ということが分かり、とても驚きました。
もちろん本を買って読みましたよ。おすすめです。